日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
■「マッチの日」雑感
今日は「マッチの日」だそうですが、近頃、そのマッチを見かけることがと
んと無くなりました。
小さな入れ物などを「マッチ箱のような」のように使うことが今でも時々有
りますけれど、当のマッチ箱を目にしないので、そのうち、通じない言葉に
なってしまうかもしれませんね。
私が子供の頃には、何百本入っているのかなというくらいの大きめのマッチ
箱が、家にありました(小さなマッチ箱ももちろんありました)。
あのマッチ箱の横の着火用のヤスリ様の部分のどれだけ少ない面積で上手に
マッチがつけられるかなんてことに熱中して、何十本もマッチを無駄にした
こともあったな・・・。
今は、台所で火を使うと云っても、スイッチを捻れば自動で着火するコンロ
が普及して、マッチの出番がなくなりましたし(それどころか、火そのもの
を使わないIH調理器などが普及しつつあるし)、もう一つの大きな用途であ
った煙草への着火にもライターがあたりまえになり、どんどんマッチの出番
が無くなってしまっています。
今では焚き火の着火にまでライターがあたりまえに使われる様な有り様。
マッチそのものが無くなっても「マッチの日」だけが「今日は何の日」なん
ていうデータの中に残って行くのかなと、なんだか寂しい思いに駆られた、
今日のかわうそでした。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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