日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■木枯らし一号・2015
最近は、「寒いなー」という言葉が自然に出てしまう日が増えてきました。
私以上に寒さに敏感なベランダのタライの中のカメたちは、ここのところ、
水の中にかくれたまま出てこない日も増えてきました。
寒いなーと、思うことが増えてきたと思ったら、一昨日の 10/24には関東で
昨日の 10/25には近畿地方で相次いで、
木枯らし一号
が吹いたとのこと。
「木枯らし」にはちょっと早すぎないかとという気もしますが、木枯らしが
吹いたと云うことは、もうすぐそこまで冬が来ていると云うことですね。
(ああ、辛い・・・)
◇木枯らし
木枯らしは、晩秋から初冬にかけて吹く強い北よりの風のことです。
その冷たい風で「木を吹き枯らす」ことから木枯らしと呼ばれるようになり
ました。
また、木枯らしには一文字でこれを表す「凩」という文字もあります。
「木枯らし一号」とは、その年(そのシーズン?)最初に吹いた木枯らしを
表す言葉で、気象庁はいくつか条件を設けてその条件をクリアした最初の風
をこう呼んでいます。
木枯らしと認められるための条件とは
1.10月半ばから11月末日までに吹く風であること。
2.西高東低の冬型の気圧配置の状況下で吹く風であること。
3.強い季節風であること。
などだそうです(気象庁の定義)。
一昨日(東京に住んでいるので)の風はそうした条件をクリアして目出度く
「木枯らし一号」となったわけです。
◇いよいよ冬到来
木枯らしが吹くと、いよいよ季節は秋から冬へと移り変わるのを実感します。
気温もいきなり下がって、今朝はもう誰はばかることなく「寒い」と言える
温度となりました。
人一倍(いや、三倍、四倍かな?)寒がりのかわうそにとっては、受難の季
節の入口に立たされた気分です。
今日は寒い一日になりそうです。
皆さん、防寒対策はお忘れ無く。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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