日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■「何日目」と「残り」日数
今日は、暦の話ではなく、日刊☆こよみのページに関する話です。
まずは、いただいたご質問から。
−−−−−−−− なな☆ あきらさんからの質問メール −−−−−−−
かわうそさん、こんにちは。
なな☆ あきらと申します。
毎日、【日刊☆こよみのページ】を楽しく読ませてもらっています。
先日はたと気づいてから、いろいろ考えを巡らしてみたのですが、
どうしても分からないのでメールします。
メルマガの冒頭に、各種暦が記載されていますが、気になったのは下記の部
分です。
> 西暦 2016年 7月 9日 [月の] 第2週 第2土曜
> [年の] 191日目 残り 176日
「年の191日目で残りが176日」と読むと、1年間の日数が367日になってし
まいます。閏年を考慮してもまだ一日多いように思えます。
謎解きをしていただけませんか。
−−−−−− なな☆ あきらさんからの質問メールここまで −−−−−
きっと、ほかにも「???」と思われた方がいらっしゃるでしょうね。
◇年の何日目?
さて、ここで一つ例を考えてみます。
1月2日は、今年の何日目でしょう?
たぶん、答えは「2日目です」だと思います。
ということで、日刊☆こよみのページの
[年の] xxx日目
もこのように数えています。
この数え方だと、質問のあった2016/07/09は2016年の 191日目となります。
この辺は異論が少ないと思いますが、いかが?
◇年の残りは何日?
こちらも例で考えてみましょう。
12月30日になったとき、
今年も残すところ×日
と表現する場合、皆さんなら「×」に何を入れますか?
A案 × = 1
B案 × = 2
A案は 12/30当日を数えない(「ゼロ」とする)案で、B案は当日も「1」
と数える案です。
どちらが正しいというものではないかもしれませんが、私が使うとしたらB
案の方だろうなということで、私が作る日刊☆こよみのページはこのB案方
式でカウントしています。
残日数というより、年の終わりから逆に数えたら何日目かを表しているよう
なものです。
つまり、年の初めから数えた日数にも、年の終わりから逆に数えた日数にも
「今日」が1とカウントされるため、この重複した部分で二つの数をカウン
トした日数が、一年の日数より1日多くなってしまっているわけです。
ということで、ひとまず謎解きは終了です。
◇どうなのかな?
実は以前にもこの件については質問されたことがあります。
年の初めから何日目という数え方には、まず異論がないのですが「今年も後
何日」という数え方については、私とは異なる方もいらっしゃるようです。
すでに書いた通り、どちらが正しいのかは私には判じられないのですけれど
自分が使う場合という、自分基準で考えるとB案となります。
例では、わざと 12/30という日を選んだのですが、その翌日 12/31も同じ表
現方法で表すと、
本日は 12/31。今年も残すところ1日となってしまいました。
のように私なら書くだろうと考えます。
本日は 12/31。今年も残すところ0(ゼロ)日となってしまいました。
という表現は、どう考えても私には座りの悪い表現に思えてしまうのです。
ということで、私にとっての座りの良い表現として、現在の方式をとってお
ります。
◇ついでながら
以前「その数え方はおかしい」とおっしゃる方に、私はこう考えるというこ
とで、「12/31 に残り0日というのはおかしいでしょう?」と同様の説明を
したことがあるのですが、そしたら相手の方から
12/31 に「今年は残り0日」というのはおかしいというのなら、
12/31 は「今年最後の日」といえばよいではないか!
と言われてしまいました。
ま、その手がないではないでしょうけれど、それってこの話の説明としては
反則じゃないかなと思ってしまったことがあります。
ま、最後は単なるボヤキですけれど。
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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