年齢の呼び名
こよみのページの某所(○○のたより)で、「傘寿の祝い」という文字を見かけて、思いました。
そうだ、年齢の呼び名をいつか書こうと思っていたじゃないかと。
で、書いてみました。
書き出しは、基本編ということで一般的なものを並べてみました。これだけでも普通の用途には十分かなと思いますが、いかがでしょうか?
特殊なものなどは、思い浮かんだら(調べたら)その都度追加してみます。

注意事項 
下に書いた年齢は、「数え年」です。満年齢で知りたい場合は、1歳ずつ引いてください。
例 還暦  数え年 61歳 → 満年齢 60歳 といった具合です。

年齢の呼び名  (2004.11.15 Update)
数え年呼び名読み意味出典等
2〜3孩提がいてい子供の笑いを「孩」といい、抱かれて笑う子供の様子を表す言葉から、幼児を指す言葉となった。文選 「孩提之童」
7〜8三尺の童子さんせきのどうじ身長三尺あまりの子供という意味から。 
10よう古代中国の年齢区分礼記 「人生十年曰幼学」
14〜15六尺りくせき身長六尺(中国古代の尺貫法。六尺は約1.3m)の子供という意味。 
15志学しがく孔子が学問に志を立てた年齢論語 「吾十有五而志学」
15,20笄年けいねん女性の15ないしは20歳。初めて笄(かんざし)を刺す年齢。成人の意味がある。 
16破瓜はか女性の16歳。「瓜」を二つに分けると「八」二文字が現れることから 8+8 = 16。男性は64歳 
20弱冠じゃっかん男性の20歳。もともと「弱」は中国周の時代では、20歳を表す言葉。20歳になると、成人の証である、冠をつけるようになることから。礼記 「二十曰弱冠」
30而立じりつ孔子が学問で自立出来たと考えた年齢。論語 「三十而立」
30〜40そう血気盛んな時期。また古代中国では貴族の男性が妻帯する年齢。礼記 「三十曰壮有室」
40強仕きょうし「強」は気力が強く、分別のあることを表す。礼記 「四十曰強而仕」
40不惑ふわく孔子が心に迷いが無くなったと感じた年齢。論語 「四十而不惑」
48桑年そうねん桑は「?」とも書き、?は「十」が四つと「八」に分解出来ることから。 
50艾年がいねん艾(ヨモギ)に見られる細かな毛のように、髪が白くなることから。礼記 「五十曰艾」
50知命ちめい孔子が天命を自覚した年齢。論語 「五十而知天命」
60 礼記 「六十曰耆」
60耳順じじゅん孔子が人の言動を全て素直に理解出来るようになったと感じた年齢論語 「六十而耳順」
60,80下寿かじゅ 荘子 「下寿六十」または、左伝「下寿八十」
61華甲かこう「華」は「十」が六つと「一」一つに分解出来ることから。「甲」は甲子の略で六十干支の始めを表す。 
61還暦かんれき生まれた年と同じ年の干支となることから、「暦が還る」。赤いちゃんちゃんこを贈る行事は、暦が戻って、赤ん坊に生まれかわると言う意味がある。 
61本卦ほんけ還暦と同じく、生まれた年の干支となることから。 
64破瓜はか女性の16歳を示す破瓜は、男性では64歳。「瓜」が二つの八に分解されることは同じだが、男性は、8×8=64。 
70古稀こき杜甫の曲江詩の有名な一節から。曲江詩 「人生七十古来稀」
70従心じゅうしん孔子が心の欲するままにして、しかも礼を踏み外さないようになったと感じた年齢。論語 「七十而従心所欲不踰矩」
70致事ちじ中国の貴族・高級官僚の引退年齢。礼記 「大夫七十而致事」
70ろう 礼記 「七十曰老」
70,80,90ぼう  
77喜寿きじゅ喜の草書体が「七十七」と書かれることから。 
80傘寿さんじゅ傘の略字が「八十」とよめることから。 
80,100中寿ちゅうじゅ 荘子 「中寿八十」または、左伝「中寿百」
81半寿はんじゅ「半」の字が「八十一」に分解出来ることから。 
81盤寿ばんじゅ将棋の盤の升目が 9×9=81 から。 
88米寿べいじゅ「米」が「八十八」という文字に分解出来ることから。 
90卒寿そつじゅ卒の略字「卆」を九十と読んで。 
99白寿はくじゅ「白」は「百」から「一」を除いた文字であることから、100-1=99 と言う意味。 
100 礼記 「百年日期」
100,120上寿じょうじゅ 荘子 「上寿百歳」または、左伝「上寿百二十歳」
108茶寿ちゃじゅ「茶」の時を分解し、(十+十)+(八十八)=108。 

余 談
基本編は・・・
あまりにつまらないので、ちょっと変わったものをまた追加したいものです。
少々お待ちを
そう言えば
そう言えば、私の息子(長男 2004年現在 9歳)の名前は、「50歳」の意味があります。本人はまだ気付いていないはずですが。
■この記事を評価してください(最高5 〜 最低1)
  • 良→
  • やや良→
  • 普通→
  • やや悪→
  • 悪→

※2010.6.1〜の記事の評価   , 閲覧数 
http://koyomi8.com/reki_doc/doc_1300.html
暦と天文の雑学
http://koyomi8.com/
こよみのページ