年賀状
(2004.11.24[水])
和歌山の本宅に帰った際に、家内の依頼で年賀状を作ってきた。 最初にしたことは、コンビニに出かけて 「年賀状特集号」 と銘打ったコンピュータ雑誌を買うこと。どれも大差ないので適当に。価格は500円前後だった。 あとは、付録の年賀状ソフトをインストールして、適当なテンプレートに文面と写真を入れて印刷して終わり。 あとで追加印刷が必要に成る場合に供えて、印刷用のショートカットをデスクトップに作り このアイコンをダブルクリックして、 印刷枚数セットすればいいから と家内に説明。多分通じたと思う。
毎年年末になると、こういった光景があちこちで繰り広げられているに違いない。 私は元来ものぐさで、面倒くさがりだったから、既に高校生の時分から年賀状などというものを書くことを止めている。二十数年来の努力(?)が実ったため近頃は私宛の年賀状は極少数。 その少数にしたところで、私からの返事を期待する面々ではないので、もちろん返事も出さない。気楽である。
今の時代なのだから、どうしても出したいという人は、メールの一斉配信で良いんじゃないかなと思うのだが、そう言うと、 それでは、失礼だ と言う。どうせ文面なんて判で押したように(事実、判で押すのだが)同じものを使うし、近頃は当家と同じくパソコンで印刷というスタイルが多いから、電子メールと何処が違うのだろう?
「失礼だ」ということに関して言えば、本来年賀状は、実際に年賀の挨拶に出向いて、先方と会えない場合などに置いて帰ったものだから、今のように郵送ですませること自体「失礼」なことなのである。郵便による年賀状を受け取った明治初期の方々の多くは、実際に「失礼な!」と怒ったそうだ。 それが、時代の流れで「郵便」が当たり前になったのなら、更に時代の流れで電子メールとすることを拒む理由はないと思うのだが(最も、それも面倒で出さない私のようなものはいるだろうが)。
それはそうと、その「郵便による年賀ハガキ」で疑問に思うことがある。
疑問1.なぜ年賀ハガキは、普通のハガキと同じ値段なのか 疑問2.元日にとどけたい方は、年賀状を12/24までに投函してください?
順序が変わるが疑問2から。 もともと郵便は、普通郵便でも町内なら翌日遠方でも翌々日くらいには届く。それなのに年賀状だけはなぜ1週間以上もかかるんだ。 「一時的に郵便の量が激増するから」というのは判るが、そんなことはここ数十年続いたことで昨日今日起こった問題ではないはず。大体、どれくらい年賀ハガキが出されるかなんていうことは、年末に喜々として「年賀状販売キャンペーン」をしている郵政公社が一番よく知っているはずだ。
郵便の利用量が激増することが予め判っているならそれに対処して、「町内なら翌日・・・」という通常提供しているサービスの質を落とさないようにするのがサービス提供側の義務ではないかな。
それはそうと、元日にとどけたい年賀状をうっかり期日までに出し忘れたという方、大丈夫。 「年賀」と表に書かず、普通ハガキでだしさえすれば、町内ならまず翌日にはついております・・・。
疑問1について 疑問2のおしまいに書いたとおり、年末年始であっても普通の郵便は大体普通に届いている。さすが日本の郵政公社と褒めてしまってもよいのだが、それならなぜ年賀状だけ急いで出さないといけないの? 要するに年賀状などは、「不要不急」の郵便物だから、別扱いで配達もまとめて行うことにされているわけである。郵便を出す人は早く届く方が良い場合が多い。特に急いで欲しい場合は速達料を上乗せしてその「速さ」を買うわけだ。
ならばである、「不要不急だから遅くても良いよ」と言い、郵政公社の言うがままに期日を守って投函し、大口の人は郵送先別に分けて出すなどの気配りを「ユーザーがする」この年賀状。普通の郵便に比べると明らかに「質の悪いサービス」を受ける年賀状が、普通ハガキと同じ値段だというのはどういうわけだ?
配達一つ考えても、ハガキ1枚でも配達は1回だけれど、年賀ハガキだと、1軒分数十枚から数百枚が一回で配達出来てしまう。配達側からすればうーんと効率が良い。 普通、こういった効率よく一括処理が可能なものには何かと「割引」などの特典があるのが世の常。それなのにどうして年賀状は50円?
あの年賀ハガキ1枚の値段、半額にしたとしても絶対ボロ儲けのはずだと思う。 「真っ向サービス」 をうたい文句にしている郵政公社さん、その辺はどうなっているの?
本当は郵政公社の味方? いろいろ書いてきたけど、年賀ハガキで集配量が激増し、郵政公社の皆さんが激務に喘ぐことを憂いているのは他ならぬ私です。だから、皆さんのご迷惑にならないように、不要不急な年賀状などといったものは今年も一枚も出さないことにします。
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小雨時々降る
(2004.11.19[金])
昨日今日と、東京は雨模様。 昨日の晩は結構な降りだったが、今朝は小雨。 七十二侯に、小雨時々降るというのがあったことを思い出す。
家を出る時には小止みの状態。 傘を持とうか迷ったが、結局持たずに家を出た。 近頃職場の置き傘が増えてきた。これ以上増やさないようにしよう。 本降りになるような気配ではない。 元来傘をさすのは嫌いな方だから、小雨程度なら気にしない。
予想通り雨が本降りに成ることはなかった。 今朝の雨は人を濡らすほどの雨にはならず、ただ草の葉の上と石のベンチの上に雨の跡をきらきらと残した。 小雨時々降る季節の雨だった。
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