新人紹介
(2005.7.15[金])
同居人がまた一人(一匹)増えました。
シオン
といいます。頂天眼という種類の金魚です。 シオンはその一生を上目遣いで過ごさねばならないと言うある種「卑屈な宿命」を背負って生まれてきた金魚です。 一生上を目指して生きて行くのだと宿命を前向きにとらえることも出来ますが、本人はどのように考えているのか。彼女(彼かも)は黙して語りません。 ただ、今日も上を見ながら暮らしています。
同じ水槽の中には、 トウチャン、カアチャン、トモノリ、タツノリ という四匹の金魚(水泡眼)が住んでいます。 シオンの後ろで、新入りを値踏みしているのはトウチャン金魚です。
名前がどうして「シオン」になったのか、その理由はすっかり忘れてしまいましたが、購入したときにはすでに彼女の名前は「シオン」と決まっていました。 そして、「シオン」と名前が決まっていたので、
「彼女」
と呼ばれることも暗黙のうちに決まっていた様に思います。 本当は彼なのかもしれまえんが、誰も確かめようとも思っていません。
一生上を向いて暮らすシオンですので、水槽の底に沈んでしまった餌には気がつきません。水槽の底の餌をさらう楽しみを知らないと言う点で、他の魚たちより幸薄い金魚です。 幸薄いシオンは今日も玄関におかれた水槽の中で、水面に浮かんだ餌をじっと見つめていました。
追伸. 金魚の水槽の下には、亀(トモノリとタツノリといいます)の水槽があります。カメの水槽は「下」におかれているため、シオンは一生亀の存在に気づくことは無いと思います。
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