そして誰もいなくなった
(2006.5.12[金])
五月五日、こどもの日の未明にその事件は始まった。
「ゲーッ」
寝ていた息子t(4歳)が嘔吐した。 気が付いたときには既に布団は、詳しく描写するのは憚られるような状態になっていた。 何とか事態を収拾し、S市の医療センターへ救急で診てもらえないかと電話してみるが、当直に小児科の医師が入っていないので受け入れられないとの返事。 連休ど真ん中の明け方、他にあてになりそうな病院もない(田舎です)ので、朝まで待つことになった。
朝になって件の医療センターへ。診察の結果は、
「風邪とそれに伴うウィルス性の腸炎か?」
と言うことでtはそのまま入院決定。入院は予想していたので、家内付き添いで即入院。我が家からtと家内の2人がいなくなった。
翌日、昼の間付き添いを代わりに病院へ。兄貴のT(10歳)も付いてくる。一晩付き添った家内は私と交代で家に帰り一休み。Tもついて帰った。 そして7時間後。戻ってきた家内&Tの様子がおかしい。病室に入ったと思ったらTは病室のトイレに一目散。吐いている。 tの病気が移ったらしい。 その後、救急外来で診察をうける。とても帰れる状態ではないと言うことでそのまま病院で足止め。tとTと家内の3人がいなくなったわけだ。
これじゃあこの3人を置いて自分一人で帰るわけにもいかないなと考えていた頃、なんだか自分もおかしいと気が付く。熱を測ると38.5℃。 結局、家族4人とも病室で倒れることに。
そして連休の最中、我が家には誰もいなくなった。嗚呼。
------------- お詫び --------------- 文中で、「我が家には誰もいなくなった」としておりましたが、
カメ二匹 (亀トモノリ、亀タツノリ) 金魚五匹 (トォチャン金魚、カァチャン金魚、トモ金、タツ金、シオン二世) 足の生えたおたまじゃくし一匹 (タママ) イモリ三匹 (イモリ①、イモリ②、イモリ③) メダカ?匹 (メダカ①、メダカ②、メダカ③・・・・)
がいたことを思い出しました。 よって、「我が家には哺乳類は一匹もいなくなった」の誤りでした。 謹んでお詫びし、訂正致します。 ---------------------------------
後日談. 比較的抵抗力の有った私とTは翌日夜には帰宅。ただし人並みな生活に戻れたのは9日の火曜日辺り。 tも9日夕方には退院となって、家内共々帰ってきた。 12日現在、t、T、私の3人は社会復帰(?)。家内だけまだ熱があります。 この腸炎騒ぎで、全然楽しくない連休となってしまったかわうそ一家でした。
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雷鳴っても・・・
(2006.5.2[火])
朝、雷が鳴っていた「らしい」。 近くに落ちたのかなというほど大きな音がした「らしい」。 が、全く気がつかなかった。 起き出して外を見ると小雨模様。
「天気悪そうだな」
というと、何で今頃というような顔をされた。 あの雷の音に気づかないような奴はいないというほど大きな音だった「らしい」。 だが、「らしい」を連発したとおり、気づかない奴は居た。最低一人は。
私の仕事は天気商売。雨の日は本来の仕事は進まない。 そのかわり天気の良い日にためたその他の雑務をせっせと片づける。 現実の仕事では、主務より雑務が多いことはままあるから、本務にかこつけて乗り気のしない雑務を後回しにすることの出来ないこんな日の方が、なんだか忙しい気もする。
せっせとその他の仕事をかたづけている所にメールが一通、写真付きで届いた。 自宅で「本務」に勤しむケロリンの姿を、ケロリンウォッチャーの家内が写した写真である。 ケロリンの仕事もまた天気商売。だが私と違ってこんな天気の方が本務がはかどるらしい。 水を得た魚ならぬ水を得た蛙となって腹丸見えの姿で働くケロリンが写っていた。
雨の一日、プランターの中の葉っぱから葉っぱへと腹丸出し状態で働くケロリンの姿。 今朝の雷の間も、
雷鳴ってもかくすヘソがない
ケロリン達は働いていたんだろう。 働き者のケロリンに軽蔑されないように、私も仕事、仕事っと。
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