秋の黄金、白銀
(2006.10.9[月])
毎年一度か二度、必ず出かけているお寺へ今年も出かけた。 三連休の最後、秋晴れの日。
海辺の田舎である我が家から、ちょっと離れた山の中の田舎のお寺へ。 山の中のお寺には大きな公孫樹の木がある。 その大きな公孫樹の木を眺めに行くだけの寺参りである。
昼過ぎにお寺につき、昼の弁当を食べる場所を探してお寺の前の田圃を横切る。 田圃の先には河が流れているはずだ。 河原へ降りようとする道は何故かロープや網で遮られてしまう。猪避けだ。 しばらく探してようやく開け閉め可能な門のようになった場所を見つけて河原へ。
やっと降りた河原は思いの外狭くて、家族4人で座るのがやっと。 あまりいい場所ではないが今更戻って他の場所を探すのも面倒なので小さく固まって弁当を食べた。 この辺だと河もまだ生まれたばかり。河原も狭いが河自体も狭い。 狭い河の左右には杉林。杉が作る陰の暗闇を背景にして、日の光に照らし出された薄が、黄金色に輝いて見えた。
弁当を食べ終わってお寺に向かい、今度は大きな公孫樹の木の下でおやつを食べる。 食べてばっかりだが、空は青いし、公孫樹の木は適当な日陰を作るし、お寺は静かだし、人はいないし、することは無いし。 というわけで食べてばっかり。あとは公孫樹の木を見上げるだけ。
1時間後、腰を上げて公孫樹の木の前で記念撮影。 さて、今回で何枚目になったことか。 公孫樹の木を後にしてお寺の石段を下りると、どこからか金木犀の香りが。 でもあの黄金色の花は見えない。
香りの元をたどるとそこに、白銀色の花が咲いていた。銀木犀。黄金色を探してみても見つからないはずだ。
帰りの道は閑散とした峠道。 車などほとんど通ることのない道の両側は一面の薄。
「薄にも、いろいろあるのね」
日暮れの早い山間の道の両側の薄の穂が秋の陽を受けて黄金色に、白銀色に、そして銅色に輝いていた。
▲ ▼
エサくれダンス
(2006.10.5[木])
朝、家の者が起き出すとその気配を感じるように玄関でガタガタと音がします。
ポルターガイスト
ではありません。正体はカメです。
我が家にはカメが二匹います。 どちらも我が家で卵から孵り、そのまま育った箱入り(水槽入り)カメで、今年で4歳と3歳になります。種類はクサガメ。 その辺の田んぼや川にいるカメ。この二匹が玄関に置かれた水槽の中でダンスする音です。
誰でもいいからエサくれダンス
がこの朝のカメダンスの我が家における正式名称です。 誰かが起き出した気配を察知するとそれまで静かにしていたカメたちはおぼれているかのようなこのダンスを踊り、起き出した誰かがエサを与えるまで、踊り続けます。
ずっとエサをやらなかったら、いつまでも踊り続けるのかなと思うことは有るのですが、今のところそこまで極悪非道な行動はとっておりません。 これからもそれはしないと思います。多分、きっと・・・。
▲ ▼
|