なんだか妙に
(2008.6.21[土])
夏至の日、雨は止んだ。 梅雨の長雨も一年で一番陽射しの強いこの日には遠慮しているのか、数日来降り続いていた雨粒は地上へは向かわず、天空に留まったまま。 とは言え、空の支配権はあいかわらず雲のもので、青い空はどこにも見えない。
ただ、低く低く垂れこめた雲の底がに白く光り、見上げる目にまぶしい。 曇り空の下にあっても、いつもとは違う明るさの中にいるようだ。 夏至の太陽の光は雲を抜け、ショッピングセンターの看板を照らしている。
照らし出された看板の鮮やかな赤と、垂れこめた雲に覆われた山のくすんだ緑のアンバランスな取り合わせだけが、妙に心に残った夏至の日であった。
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肩を並べて
(2008.6.19[木])
夕方帰って来ると、カメが暴れていました。 いつもは夕方には早々と自前の布団、甲羅にくるまって寝てしまう奴らが今日に限っては、元気いっぱいに暴れていました。 彼らが暴れるのは、
「腹減った、 誰でもいいから 餌をくれ!!」
と訴えるときと相場が決まっています。 短い手足をばたばたさせて暴れるこの状態を我が家では、
誰でもいいから、餌くれダンス
と呼んでいます。 今日は珍しく夕方もこのダンスを踊っていたのでした。 そんなに踊ったらもっとお腹は空くだろうに、彼らは一所懸命ダンスしています。 その健気さに免じて、お八ツをやることにして、水槽の上から乾燥川エビを撒いてやりました。 川エビが撒かれたことに気が付くまで、トモノリは 5秒。 食い意地が張っているくせに何処か抜けているタツノリは20秒。 知恵の差15秒? それでも川エビを水槽に落としてから30秒後には二匹は並んで一心に水面に浮かんだ川エビをパクついていました。 (ちなみに、トモノリ・タツノリはカメの名前です)
そしてその30分後の姿がこれです。 川エビを食べている間、水面を照らすように日光浴用のライトを点けておいたのですが、お八ツでお腹が膨らんだカメたちは二匹並んで幸せそうに、二匹並んで甲羅を干しておりました。
ちょっとだらしなく伸びたタツノリ(左側のカメ)の後ろ足が、彼らのリラックスの度合いを示しています。
お八ツを食べ終わっていたら明かりは消しておこうと思ったのですが、二匹のこの幸せそうな姿を見ては、ライトを消すことが出来ません。
あと、1時間だけ
ライトはそのままにしておきました。 ちなみに、現在の彼らの大きさですが、 背景に映り込んでいるスリッパの大きさから見当をつけて下さい。 トモノリ は5才、タツノリ は4才。 大きくなったものです。
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