秋風の日
(2008.9.22[月])
昼を過ぎた頃から風が吹き出した風に篠竹がしなっていました。 西の海から吹く風に篠竹がしない続けていました。 今日は久しぶりに暑い日でした。
寒の戻りと同じように暑さの戻りがあるとしたら、それが今日だったのでしょう。 久しぶりに暑い日でした。 辺りはすっかり秋の風景でしたが、まだ何処かに夏の余熱が残っていたようです。
ただ何処かに残っていたといってもそこは余熱、 暑さは水銀柱の目盛りでやっと30℃。 暑さに誘われて現れた夏雲も、その背丈は伸びきれません。
何処かに残っていた夏の最後の余熱が引き寄せた暑さも夏雲も、 昼過ぎから篠竹をしなわせ続ける秋風に吹き払われて、ほどなく消えてしまいました。
一日が過ぎてみれば、 今日は暑い夏の日ではなくて暑い夏の日を吹き払った秋風の一日でした。
▲ ▼
嵐の日の終わりに
(2008.9.19[金])
台風の中心が通過して1時間半が過ぎ、間もなく日が沈む時刻となる。
たった1時間半前までは次第に強まる暴風雨の中にいた。 1時間半前に気圧が底を打って風雨もピークを迎え、そして去った。
ピークを越した風雨が去る足は早い。 30分前に雨があがり、10分前に西の空に雲の切れ間が見え、 目の前に不思議な夕焼けの光景を見せながら、 3分後には日が沈む。
西の雲の切れ間から射す光が、足早に去る台風の雲を照らしている。 最後の陽光に照らし出された波打つ雲の万華鏡が、 嵐の一日の終わりを告げている。
▲ ▼
|