夏草幻想
(2009.7.23[木])
花を育てようとすると結構手間がかかるものですが、同じ花でも野生の花はたくましい。 手間どころか、雑草として刈られても刈られても、草刈る手を止めてしばらくすると生えだして、気が付けば背の高くなった夏草の間に花をつけています。
草刈る人間が音を上げるほど根気よく生え続け、そして今年もオニユリが花をつけました。 いつか草を刈る人間がいなくなって、この場所がただ夏草に沈むような時代になっても一面の夏草の葉色の海の波間に、オニユリの朱色の花は浮かんでいることでしょう。
夏の陽に照らされたオニユリの花の向こうに、いつの日にか現れるかも知れない未来の夏草の海と波間に浮かぶオニユリの朱を見た気がした夏の日でした。
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カマキリをよろしく
(2009.7.18[土])
我が家で孵化し、我が家の雑草だらけのプランターをねぐらとし、その周辺地域を縄張りとしていたカマキリが、一週間ほど姿を見せません。
写真は、「ミー君2号」と呼ばれていたカマキリ。 現在、体長はほぼ 5cm。 カメラを以て近づいたところ、カメラ目線でポーズを取っています。 本当は、近づいてきた者に対する警戒態勢でしょうけれど。
名前に2号とついている事から予想されるとおり、1号もいます。 ついでに言えば3号も。 1号、2号、3号はそっくりですから写真は一枚で勘弁して下さい。 (以下、同文というか同写真です)
大体は、プランターの草の陰に暮らしていて、時折二三日の出稼ぎの旅に出ることはあっても、また戻ってきていたのですが、今回は一週間も姿を見せないので不安です。 去年の先代ミー君の如く、秋になったら何事もなかったように里帰りしてくれるのならいいのですが。
どこかで、こんな姿のカマキリを見かけたら、多少の迷惑をおかけしたとしても、いじめないで逃がしてやって下さい。 ミー君(1,2,3号のどれか)かも知れませんから。
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