新天地進出
(2010.4.25[日])
新宮港は拡張中。 拡張された場所には誰かの考えた明るい未来予想図ではわんさか工場がやって来るはずらしいのですが、拡張前でも既にあった広大な空き地がずっと空き地のままであるところからすると、拡張工事で広がった土地も新たな広大な空き地になりそうな予感。 あくまでも「素人考え」ですが、きっと何百億円の税金が投入された釣り堀が身近に出来そうな気がします。
拡張工事で出来た新しい空き地に誰かの未来予想図にある工場が進出するのはいつになるか分かりませんが、この空き地に目を付けて既に進出してきたものがありましした。 人間となかよしの植物達です。
自然がたっぷりあるはずの深山幽谷では決して見ることがない、人間のそばにだけ見かける植物たちが既に花盛りです、まだ拡張工事は終わっていないというのに。
将来は工場群か、釣り堀になるはずの新宮港に程近い場所には、毎週末買い出しに出かけるショッピングセンターがあります。 今日もまたいつものように買い出しに出かけました。 風はつよかったのですが、風さえ避ければ暖かい一日。 買い物が済むと息子達(と家内)はゲームセンターへ、そして私は拡張工事中の新宮港へ出かけて、工場より早くに進出を果たした草たちを眺めに出かけてみました。
新しくできた広い空き地には、喜々として広がる「雑草たち」が一杯。
将来この新宮港が工場群になるのか何百億円をかけた釣り堀になるのかそれは分かりませんが、とりあえず今は何百億円かかかった雑草植物園になっているようです。
人間が切り開いた新しい空き地が大好きな人間のなかよし植物の植物園。
これを作るために費やされる何百億円が税金だと言うことを思い出さなければですが。
人間のなかよし植物たちは、人間達が支払った多額の税金を無駄にしないように、一所懸命咲いていました。
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荒っぽい天気
(2010.4.24[土])
今日は朝から晴れたり曇ったり、 いや、率から考えると曇ったり晴れたりが正しい天気です。
雨まで連れてくるほどの雲ではありませんが、空には沢山の雲があって、雲の浮かんでいる辺りで吹いている強い風にのって、その雲たちがすごい勢いですっ飛んでいきます。
すっ飛んで行く雲と雲の合間に、「時々の晴れ間」が出現し、太陽が強い陽射しを投げかけてきます。
四月も終わり近くなると陽射しはもう初夏のそれ。日に当たれば暖かさより暑さを感じる頃となりました。
上空で、雲とすっ飛ばす風の余波は地上にも及び、木々の枝がたわむほどの風が時折吹いています。今日の天気は何もかもが荒っぽい。
五月を前にして、「そろそろかな」と花を咲かせ始めた桐も強い風に揺さぶられて、今日の天気に面食らっているみたいでした。
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泥むころ
(2010.4.11[日])
昨年、収穫間際に猪に根こそぎ食べられてしまったサツマイモ、今年こそは収穫するぞとの決意のもと、今日は一日柵作りに逐われました。
昨年の経験からちょっとやそっとのネットくらいじゃ猪の侵入は防げないと分かりましたので今年は金網を畑の周囲に巡らすことにしたのです。柵作りのようなまとまった作業は土日にしか出来ませんから、何とか形になるまでと頑張ってきましたが作業は予定よりやや遅れ、まだ終わらないうちに夕暮れが近づいて少々あせり気味。
見れば太陽は西の山にかかっていて、姿を消すまであとわずか。幾ら暮れ泥む春の夕日とはいえ、そんなに長いことぐずぐずしてくれそうにありません。柵作りの作業もぐずぐずは出来ない。
悠長に、夕日の写真なんて写している暇は無い
はずなのに、なんだろう、この夕日の写真一枚は? なぜか残った一枚の写真には、山の端で暮れなずむ夕日と巣に帰りそびれている一羽の鳶が写っていました。
いつまでも泥んでいる暇はない
暗くなるまであとわずか。 暗くなるのと柵作りの終わり、どっちが早い? 暗くなる前に終わらせるために、ラストスパートをかけなくちゃ。
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侵略者の消息
(2010.4.10[土])
一昨年、我が家は侵略されかけたことがあります。 侵略者の正体はカマキリ。 カマキリの卵が産み付けられていた木の枝を、それとは気付かず家に持ち込んだことが侵略を許すもと。暖かくなって卵から孵った無数の小さなカマキリによって、我が家の玄関から廊下一帯が、侵略されたのでした。
この時の侵略は、家内を総司令官とするかわうそ家防衛隊(防衛隊メンバーは実は家内一人)が最終兵器、HOUKIの使用によりかわうそ家防衛隊の勝利に終わり、カマキリ達は全て玄関から外へと追い落とされました。 私の家族とカマキリのファーストコンタクトは、このように侵略者と被侵略者という不幸な立場でなされたものでしたが、寛大な総司令官の家内が、
「建物の中に侵入しないならば、プランターや周辺の草むらで活動は認める」
というカマキリ達にとっても悪くない条件でこの戦いを終えたことから、かわうそ一家とカマキリ族は今では良き隣人として暮らすようになりました。 カマキリ族との間に戦われた侵略戦争での英雄、家内は今ではカマキリ族の最大の庇護者となっていて、一昨年も去年も冬にはカマキリの卵を探してきて、家で孵化させるほどになりました(孵化後は、プランターの草花の間に放して成長する様子を嬉しそうに眺めています)。
二週間程前、今年も無事に侵略者(今は侵略者ではありませんね)が卵から孵りました。 カマキリ達は一週間ほどの間に次々と我が家の飼育ケース内で孵り、ある程度の数になると庇護者である家内が、プランターの草花の間に撒いています。
今日の夕方、家内がカマキリ達を撒いているプランターの辺りをうろうろしていました。何をしているか尋ねると、カマキリ達を探しているとのこと。昨日の夜、嵐のような風が吹いたので、カマキリ達の姿が見えなくなっていると心配そうです。
どれどれと一緒にカマキリの消息探し始めました。探すこと暫し。行方の分からなくなっていたカマキリ族の一匹が発見されました。 さらに探すと周辺からは更に二匹カマキリが発見されましたが、それだけ。昨夜の風でカマキリ達は大分とばされてしまったようです。
数少なくなってしまったカマキリですが、何とかこのままここで大きくなって欲しいものです。昨夜の風で飛ばされたカマキリ達も、出来たら何処かで大きくなって、秋になったら里帰りしてくれないかな。 消えてしまった侵略者達の消息を、どなたかご存知ありませんか?
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