どちらまで?
(2010.5.17[月])
今の仕事では、滅多に出張がありません。 出張ばかりも大変ですが、全然無いのもなんだか寂しい。 今日はそんな寂しい私に、唯一確実にある年に一度の出張の日でした。
車での移動があたりまえの田舎に住んでいるので、電車に乗るのも久しぶり。 仕事だっていうのに、遠足に出かける小学生気分。 そしてその「遠足気分」を察知したかのように、乗り込んだ電車の車両は遠足向け(?)仕様だったようです。 がらがらの車両に入って目が合ったのはパンダでした。
「どちらまで?」
と笑顔で問いかけているようなパンダが4人(四頭、四匹・・・)。 家族旅行中のパンダさんでしょうか。
パンダさんの座高は思いの外高くて、私が座っても視線をあげるとやや高い位置にあるパンダさんの顔がこちらを見ています。 本当に「小学生の遠足」だったらこれは楽しいことかも知れませんが「小学生の遠足気分」に浸っている中年にはこの状況はちょっと辛い。
「どちらまで?」
というパンダさんの問いかけには、
「ちょっと仕事で○○まで」
と軽く答えて、後は極力視線をあげず過ごしました。 それでもふっと視線をあげると、笑顔で迎えてくれる四人のパンダさんでした。
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既視感
(2010.5.16[日])
「見てみて」
そう言われて外へ出ると、日が暮れて時間が経ち、朱味が抜けた空には細い三日月とその月を追いかけるような金星の姿がありました。 月を金星が追いかけているように見えますが、本当は月の方がゆっくりと金星に近づいているという方が正しいのかな。
それはそうと、折角良い具合に月と金星が並んだ姿を見せてくれているのでここは記念の一枚をと、押っ取り刀でカメラを取り出してパシャリ。 ファインダー越しにのぞいた映像は、昔何処かで見たような・・・
「靴だ!」
子供の時にはいていた靴は「月星のシューズ」だったものな。 確かに「昔何処かで見た」はずの懐かしい眺めでした。
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連休の合間の朝
(2010.5.6[木])
5/6 木曜日。 今日と明日が休みなら 8連休となるところですが、あいにく私の休みはカレンダーどおり。 なんだか休みボケした頭を切り換えて出勤です。
連休中は「のんびりした朝」が続いていたので、朝の内は人影もない玄関で静かに朝寝を楽しんでいたカメたちでしたが、連休の合間の平日の朝は人間が慌ただしく動き回るせいか、水槽の中の彼らもその空気を感じるのか、朝からきょろきょろ。
カメ1 「誰か通ったよね、誰だったかな?」 カメ2 「確かに誰か通ったようだけど、 早すぎて誰だか判らなかった」 カメ1 「あ、君も誰か判らなかったのか。 僕も見えなかったんだ」
そんな会話をしながら、早すぎて見えなかった誰かが通った辺りを二匹して眺めている風情です。 でも彼ら(彼女らか?)の探している「誰か」の姿はもうその方向にはありません。なぜなら、その誰かは素早く彼らの後ろに回り込んで、この写真を撮っていたから。
休みの間の平日の朝、朝寝はしていませんでしたが、起きてはいても休みボケしたように彼らの動作はスローモーション。まあ、カメですからしかたが無いか。 おっと、こんな写真を撮っている私ものんびりしている暇は無いはずでした。 ささ、連休の合間の数少ない平日、そろそろ仕事に出かけないと。
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