蜜柑色の提灯
(2010.6.19[土])
お隣の庭に、サンダーソニアの花が咲いていました。 見た目は、
ちょっとおしゃれな提灯
といったところでしょうか。 花言葉は「望郷」だそうですが、私の生まれた田舎を思い浮かべるにしては、サンダーソニアは少々ハイカラすぎです。 うち田舎じゃ、こんな花、咲いてなかったもの。
この花、色は違いますが、形からすると蛍袋みたいです。 そろそろ蛍が飛び始めたことだし、蛍を捕まえてこの花に入れたら、
蜜柑色の提灯
になってくれそうですね。 試してみたい気はしましたが、よく考えたらこの花、お隣さんの庭の花でした。 蜜柑色の蛍入り提灯作りは想像するだけにておきましょう。
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五月と五月雨
(2010.6.8[火])
午前中は嵐かと思うような雨と風。 6月に入って、早速に驟雨の洗礼を受けました。
五月雨をあつめて早し最上川
という季節に突入のようです。 さっき今で降っていたあの雨は五月雨の季節のおとずれを知らせる前触れでしょうか。 本格的な梅雨の到来前の走梅雨の驟雨だったようです。 近くを流れる川は太田川という名前ですが、今頃は午前中に降ったこの雨で
五月雨をあつめて早し太田川
となっていることでしょう。 これから始まる五月雨の季節は、雨の降り続くなんだか嫌な季節ですね。
五月雨をあつめると云えば目の前に咲いていた五月もその漏斗状の花にいっぱいの五月雨をあつめていました。 あの嵐かと思えた雨と風もものともせず、
ちょうどいいシャワーでした
とでも云っているような涼しい顔で咲いていました。
「五月」という名を持つこの花にすれば、「五月の雨」は昔からなじみの雨。 五月雨の降るこれからの時期は私たちにはじめじめした嫌な季節でも、五月にとっては花を咲かせる頃合いの季節です。
雨ばかりで嫌だな
なんて云うばかりでなくて、雨もまた佳しと五月の花のように受け止めてみましょうか。
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湯川駅ホームにて
(2010.6.6[日])
湯川駅のホームは眼前の入り江の形に沿って緩やかな曲線を描いています。
ホームと線路一本を隔てるだけの距離にある浜には、ここ数日発生が伝えられていた赤潮が吹き寄せられ、その名の通り波を赤く染めていました。
この浜は入り江の奥まった場所にあたりますから、いろんなところからいろいろなものが流され、吹き寄せられてくるようです。
赤潮が出ると、魚や貝の養殖をしている場所では被害が出ることが心配されますが、今のところはまだ心配どまり。 被害が出たとは聞いていません。
そのせいか、目の前の赤潮は恐ろしいものというより、単に変わった色の海だなと思えるだけ。まだ深刻な感じは受けません。
ホームに植えられた蘇鉄の根本では、浜払子の花が日の光を浴びて咲いています。長閑です。
赤潮もこのまま深刻な事態になることなく消えて、この駅のホームの上に広がる長閑さ同様、穏やかで長閑な海に戻ってくれると良いですね。
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