キリスト教教会暦の移動祝祭日計算
 指定の年の復活祭他の移動祝日を計算しております。
 移動祝日の計算方法は西方教会(カソリック、プロテスタント、イギリス国教会)と東方正教会で異なるため日付が一致しません。このため下の表では西方教会と東方正教会の両方の祝祭日を並べて表示しております。
 東方正教会ではユリウス暦の日付で祝祭日を計算しておりますが、この暦は現在一般に使用されていないため、わかり易いように下段に現在一般に使われるグレゴリウス暦(GREGORIAN)の対応する日付も併せて表示しております。
 なお、移動祝日等に関しては表の後に若干の説明を掲載しますのであわせてお読みください。
キリスト教教会暦の祝祭日
(通用期間:1583年以降)
西暦年
祝日の名称 西方教会の日付
 
GREGORIAN
東方正教会の日付
上:JULIAN   
下:GREGORIAN
灰の水曜日
Ash Wednesday
 
枝の主日
Palm/Passion Sunday
聖金曜日
Good Friday
復活祭
Easter Sunday
キリスト昇天日
Ascension Day
キリスト昇天祝祭
Ascension Sunday
五旬節聖霊降臨の祝祭
Pentecost
三位一体の祝祭
Trinity Sunday
 
キリストの聖体祝日
Corpus Christi
 
キリストの御心の祝日
Sacred Heart of Jesus
 
聖母の清純な御心の祝日
Immaculate Heart of Mary
 
教会暦と移動祝日
 「教会暦」はキリスト教の祝祭日を定めたものですが、この祝祭日には移動祝日と呼ばれるものがあります。移動祝日が「移動」するのはキリスト教における最重要祝日である復活祭(イースター:Easter Sunday)が「春分の日(3/21)以降の満月の次の日曜日」と定められているために、毎年その日付が変化することに起因します。他の移動祝日は復活祭を起点として計算するため、これも一緒に移動することになります。
 復活祭の計算起点となる春分の日、満月は現在の天体暦でいう春分の日、満月とは異なり日本の祝日の春分の日とも一致しません。これは特定の地域での日時にとらわれず、世界中で同じ(同一の教会系では)日付が祝日となるようにするためと考えられます。
 なお、復活祭の日付の定義はAD325年の二ケア公会議によって決定されたものです。
(参考)各移動祝日と復活祭の日付の関連は以下の通りです。
  1. 灰の水曜日(46日前)
  2. 枝の主日(7日前)
  3. 聖金曜日(2日前)
  4. 復活祭(当日)
  5. キリスト昇天日(39日後)
  6. キリスト昇天祭(42日後 昇天日の直後の主日)
  7. 五旬節聖霊降臨の祝祭(49日後)
  8. 三位一体の祝祭(56日後 五旬節後の最初の主日)
  9. キリストの聖体祝日(63日後 五旬節後二度目の主日)
  10. キリストの御心の祝日(68日後 聖体祝日後の金曜日)
  11. 聖母の清純な御心の祝日(69日後 聖体祝日後の土曜日)
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