日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【無用の用】 (むようのよう) 一見何の役にも立たないと思われるものが、実は有効な働きをしていること。 「不用の用」とも言う。出典は『老子』。 私自身は、老子より荘子の 「人は皆有用の用を知るも、無用の用を知る莫(な)きなり」 のほうでこの言葉を覚えました。 人が道を歩くのには、足を置くだけの土地があればいい。 では、足を置くだけの土地を残して、残りの「不用な土地」を奈落の底まで 掘り下げたとしたらどうなる。 歩くことは出来ても、そんなことが起こったら、何のために、何処に歩いて 行くという目的があるだろうか? 「人が歩く」というただそれだけの単純なことを考えても、無用が支えるこ とで始めて有用という意味が生まれるのではないでしょうか。
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