日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【お釈迦になる】 (おしゃかになる)
取り返しがつかなくなる。使い物にならなくなる。不良品をだす。
1.鋳物職人がお地蔵様をつくるつもりで誤ってお釈迦様をつくってしまった
ことからという。
2.人が死ぬことをお釈迦になるということ。
3.焼き物をつくる際、火が強すぎて不良品を出したとき、江戸訛りで「シが
つよかった」と発音し、その「シがつよか」を四月八日に当て、この日が
釈迦の誕生日(花祭りの日)なので、「お釈迦になる」が不良品を出すの
意味になった。
《成語林》より
今日の記念日データなどを集めて入力していると、けっこう「語呂合わせの
記念日」があります。語呂合わせの記念日の中には、それはないだろうと思
うものも多く、あまり好きではないのですが、この言葉の語源 3に書かれて
いるような、ひねりの利いた語呂合わせは好きです。
「シ(ヒ、火)がつよかった」から 4/8、 4/8から花祭り、花祭りは釈迦の
誕生日という連想は見事で楽しいですね。
この語源 3を知ったのは、小学校の高学年か中学校に入ったばかりの頃だと
記憶します。
私の場合、この説を知るまで 4/8がお釈迦様の誕生日だと知りませんでした。
そして以後ずっと、「お釈迦になる」という言葉を見たり聞いたりする度に、
4/8の花祭り(灌仏会)を思い出すようになりました。
予定では、昨日 4/8号のコトノハに書こうとずっと思っていたのですが、昨
日のこぼれ話が予定外に長引いてししまったので、書くことが出来ませんで
した。 4/8を過ぎてしまって、それこそ当初の目論見がお釈迦になってしま
ったのですが、それはそれで生きた実例だと、無理矢理本日書いております。
転んでもただでは起きません、て。
語源 1,2については、今回調べるまで知りませんでした。私の中では影が薄
い説。「地蔵を作ろうとしてお釈迦様を作ってしまった」と読みながら、お
地蔵様とお釈迦様の像のちがいはなんだろう・・・。髪の毛のあるなかしか
な?
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