【明哲保身】(めいてつほしん) 道理にしたがって自分の身の振り方を誤らずに決めるということ。明哲は物 事の道理によく通じているという意味。 保身は身の安全や地位・名誉などを保つこと。 わたしはこの「明哲保身」という言葉が好きです。出来れば自分もそう有り たいと思っているのですが、真っ正面からこの言葉が好きですといったら、 白い目で見られかねません。 明哲も保身も悪い意味ではなかったはずですが、今では保身をはかるという とそこには侮蔑の意味が込められるのがほとんどです。 おそらくそれは、正しくない方法でもって「身を保つ」ことの方が、正道を 踏んで身を保った人より遙かに多かったからだと思います。 そのため、「保身」自体に悪いイメージがついてしまったのでしょう。 正面切ってはいいにくい言葉になってしまったのですが、それでも私は明哲 保身というこの言葉が好きですし、そう出来たらよいと思っています。日刊☆こよみのページ スクラップブック