日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【厚顔無恥】(こうがん むち)
あつかましくて恥知らずのようす。 《学研国語大辞典》
【厚顔】だけでも、「あつかましく、恥を知らないようす。ずうずうしいよ
うす。鉄面皮。」と言った意味になります。
【面の皮が厚い】でもまた、「厚かましい。ずうずうしい。」といういみに
なります。
人間にとって、顔は外界、つまり社会に向ける窓口のようなもの。人間はこ
の窓口の状態に大変敏感に反応するように出来ているようです。
それだけに、「恥ずかしい行為」をしてしまったときにもまずその反応は顔
に出ます。この様子が【赤面】で「はずかしくて顔をあからめること」とい
う意味になるわけですね。
ところが、普通に考えれば「赤面」してしかるべき行為をしておきながら、
その様子がないような人間を「厚顔」であるとか「厚顔無恥」と呼ぶわけで
す。きっと、顔の皮が厚いとはその皮の分だけ、感覚が鈍いと言う意味なの
でしょうね。
環境の変化でしょうか、昨今は人類の面の皮が徐々に厚くなりつつあるよう
な気がします。これって、進化かな? 退化かな?
(生物学的に、本当に面の皮が厚くなっているか否かは知りません。その点
誤解の無いように)
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