日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【厚顔無恥】(こうがん むち) あつかましくて恥知らずのようす。 《学研国語大辞典》 【厚顔】だけでも、「あつかましく、恥を知らないようす。ずうずうしいよ うす。鉄面皮。」と言った意味になります。 【面の皮が厚い】でもまた、「厚かましい。ずうずうしい。」といういみに なります。 人間にとって、顔は外界、つまり社会に向ける窓口のようなもの。人間はこ の窓口の状態に大変敏感に反応するように出来ているようです。 それだけに、「恥ずかしい行為」をしてしまったときにもまずその反応は顔 に出ます。この様子が【赤面】で「はずかしくて顔をあからめること」とい う意味になるわけですね。 ところが、普通に考えれば「赤面」してしかるべき行為をしておきながら、 その様子がないような人間を「厚顔」であるとか「厚顔無恥」と呼ぶわけで す。きっと、顔の皮が厚いとはその皮の分だけ、感覚が鈍いと言う意味なの でしょうね。 環境の変化でしょうか、昨今は人類の面の皮が徐々に厚くなりつつあるよう な気がします。これって、進化かな? 退化かな? (生物学的に、本当に面の皮が厚くなっているか否かは知りません。その点 誤解の無いように)
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