日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
【原爆忌】(げんばくき)
1945年8月6日に広島に、8月9日に長崎に原爆が投下された。
原爆忌はこの両日を指す。
また8月6日を「広島原爆忌」「広島忌」、8月9日を「長崎原爆忌」「長崎忌」
とも呼ぶ。夏の季語
今日8月6日と、 3日後の9日は広島、長崎に原爆が投下された日。
今年(2008年)で63回目となる原爆忌です。
この語は国語辞書を引いても出てきませんから、まだ俳句の世界でだけ通用
する季語のようです(最新の辞書はどうでしょう?)。
投下する者の瞳に輝きて美しかりけむ広島の川 <松村 正直>
63年前の今日、広島の中を流れる太田川は朝の光を映して美しく輝いていた
でしょう。
今日も広島は晴天の模様。太田川は朝の光を映してきっと美しく輝いている
ことでしょう。
63年という人にとっては長い歳月も、川にとっては一瞬の時間なのかもしれ
ません。川にとっては一瞬の出来事で、川は何も変わらないように流れてい
ますが、人にとっては多くのものが変わってゆく長い時間が流れ、原爆の記
憶も薄らいできました。
こうした記憶が薄らぐことは、はたして善いことなのか否か。そんなことを
考えさせられる日です。
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