日刊☆こよみのページ スクラップブック
(PV , since 2008/7/8)
【ワープロ】
ワード - プロセッサーの略。
【ワード プロセッサー】(word processor)
自動文書作成編集装置。コンピューターを用いて、文書の入出力・記憶・
編集・交換・印字などを行う。ワープロ。
《広辞苑・第五版》
本日は、ワープロの日と言うことで、「ワープロ」という言葉を取り上げて
みました。
現在ワープロというと「ワープロ・ソフト」という意味で使われると思いま
すが、一昔前にはワープロといえばハードウェア一体のワードプロセッサー
専用機を指していました。
日本のワープロの歴史は1978年 9月26日に東芝が JW-10というワードプロセ
ッサを完成させ、即日展示会に出品したことに始まります。
完成したワープロの大きさは、机一つ分の大きさ。価格は 630万円。1978年
当時の 630万円です。これだけあれば他のものならどれくらいの買い物が出
来たでしょうか?
一時期はPC +ワープロソフトという汎用機を使用したものよりこのワープロ
専用機が広く使われ隆盛を極めました。Rupo(ルポ)、文豪、書院、オアシ
スなど様々なメーカーの様々なワープロ機が登場しました。
ところが気が付くといつの間にか、ワープロ専用機は姿を消し、現在のよう
にワープロといえばコンピューターの上で動作する一アプリケーションソフ
トとなってしまいました。
私見ですが、ワープロ専用機は「独自の強化機能競争」に陥って、本当に使
う側が必要とした使いやすさや、低価格化と違った方向に向かったため、何
時しか魅力を失ってしまったように思えます。その絶滅の様はなぜか中生代
の地球の王者恐竜が滅びた姿とダブって見えます。
さて、皆さんの家にも押し入れや物置で発掘調査を行えば、昔使ったワープ
ロが埃まみれになって出てくるのでは。
まるで恐竜の化石が発見されるように。
※最初のワープロ JW-10
http://kagakukan.toshiba.co.jp/history/1goki/1978word_pro/index.html
日刊☆こよみのページ スクラップブック