日刊☆こよみのページ スクラップブック
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【春炬燵】(はるごたつ)
春になっても片付けてしまわずに、まだ使う炬燵。春の季語。
《広辞苑・第六版》
炬燵に入って、ほっと一息。やがてうとうと・・・怠け者(の私)にとって
は極楽の一コマ。
春になって、炬燵をかたずねなければと思いながらも、時折の寒の戻りなど
を考えると、ついつい
かたづけるのは、あと一週間待とうか
と先延ばししてしまいがちです。
広辞苑の説明には春炬燵に対して、特に否定的な意味は読み取れませんが、
春炬燵には不精を揶揄する意味合いもあります。
季節、時節に合わせて衣服、調度を替えるのが粋なあり方なのだそうで、春
になっても、ぐずぐずと炬燵を残しておくようなことは野暮な行い。そんな
ことをしているのは不精者ということのようです。
春とはいえ、時には寒い日もあって、
ああ、炬燵があったら
と思うことがあっても、思いきってさっさとかたずけてすっきり、さっぱり
と炬燵と決別してみましょう。
では早速と、別れを決意して炬燵に向かいましたが、「最後にちょっと」と
足を入れたら・・・。
不精者私の家ではこうして春炬燵が毎年、春の終わりの頃まで居座り続ける
ことになっています。
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