日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■月齢の話・・・その1
月に関する数値で一番なじみ深いのがこの『月齢』ではないでしょうか。
よく使われる数字で、その日の月の様子を示すにはなかなか便利な数字なの
ですが、細かな点ではよく誤解される数字でもありますので、この月齢につ
いて話をいたします。
◇月齢とは何を表す数字?
まずは、最も基本的であり最も重要な話。月齢が意味するものの話です。
月齢がどうやって求められるのかを言葉で書けば
「月齢とは直前の新月の瞬間からの経過日数」
となります。解ったようで解らない説明ですが、じっくり考えれば難しいこ
とを言っているわけではありません。
たとえば、たまたま今が新月だったとします。すると、明日の同時刻は新月
から1日が経過したわけですから、「直前の新月からの経過日数は1日」で
月齢 1.0
と成ります。では明後日の同時刻は、明明後日の・・・。以下同文。
◇月齢に小数点がつくのはなぜ?
前の説明で「明日」ではなく「明日の同時刻」とくどい書き方をした理由が
この疑問を解く鍵です。
日常でも「今日は新月の日」といった使い方をしますが、こうした使い方の
場合は新月の時刻なんて意識しないのが普通です。
ですが、月齢計算の起点になるのは新月の日付ではなく「新月となる瞬間」
なのです。例えばこれを書いている時点での直前の新月の瞬間は、
日本時 2006年10月22日 14時14分 (= 2006年10月22.59日)
という具合です。
では今日(10月26日)の正午の月齢はといったら
26日正午を日で表すと ⇒ 26日 + (12時 / 24時間) = 26.5日
26日正午の月齢を計算 ⇒ 26.5 - 22.59 = 3.91 (月齢)
このメールマガジンに記載された26日正午の月齢は、3.9 。小数点1位まで
表示しているので、上記の計算とぴったり。いかがですか?
大分長くなってきましたので本日はこれまで。
『月齢の話』は、明日のその2に つづく・・・。
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