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■霜止み苗出ず 本日から七十二候は「霜止み苗出ず」の時候となりました。 「霜止み苗出ず」は七十二候の十七番目、二十四節気「穀雨」の次候にあた ります。 「霜が降りることを心配した日々も終わり、作物の苗が育ち始める頃」とい った意味の言葉です。 ◇霜とは 霜は寒い冬の朝に空気中の水蒸気が、地面や地面に近い場所にある物の表面 で凍り付いたものです。 気温が摂氏 2℃程度まで下がると、霜となるといわれています。 霜は氷の一種ですから、凍るのは摂氏 0℃のはずです。それがなぜ摂氏 2℃ の気温で霜となるのか不思議ですが、これは気温を測る場所が地表から1.5m の高さであるからです。こんな寒い日は地面に近いほど気温が低くなり、気 温を測る地表から1.5mでは 2℃なら、地面付近では 0℃まで下がることがあ るからです。 ◇遅霜 さて、寒い冬の季節特有のものと思われる霜ですが、意外と遅い時期まで降 ることがあります。こうした遅霜は農作物に被害をもたらすものなので、農 家の方々には気になるものでしょう。 このように、遅霜の情報は私たちの生活に影響を与える重要なものですから 各地の気象台は、毎年の遅霜の最終日(最晩)の日付を記録しています。そ うした記録を理科年表の遅霜の記録から拾ってみましょう。 鹿児島 2/26 (1929/4/22) 京都 4/04 (1928/5/19) 東京 2/14 (1926/5/16) 仙台 4/07 (1928/5/20) 札幌 4/26 (1908/6/28) ※理科年表2026年版から引用 最初に書いた日付が、遅霜の年平均月日。()内の月日は、観測記録に残るも っとも遅い日付です。 こうしてみると、「霜止み苗出ず」の時候の始まりである4/25という日付は 記録的な遅霜の日付よりは早い(鹿児島以外)のですが、平均的な遅霜の日 付よりは遅い(札幌以外)日付ですので、数年~十年に一度といったレベル で考えると、この辺りまでは注意が必要という注意喚起にはぴったりのもの のように思えます。 霜が降りやすいのは放射冷却効果が大きい、よく晴れた夜です。 霜に弱い作物を育てている農家の方達にとって、霜が気にかかる日々もそろ そろ終わりとなる時期がこの「霜止み苗出ず」の頃ということのようです。 農家の方々、お疲れ様でした(かな?)。 ちなみに霜は冷えた地表に、上空から水蒸気を多く含んだ空気が降りて触れ ることで初めて出来るものですから、屋根があったり、何か覆いがある部分 には霜が見られません。「霜が降る」という表現が生まれた理由ですね。 ※この記事は、2026年に加筆修正しました。文中データも2026年に修正。
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