こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■12/3の「今日の記念日」雑感
 今日は何の日データを見ると時々、疑問が残る解説があります。
 記念日について、本や記念日サイトから解説を引っ張ってきて、ものによっ
 ては、さらに自分の知っている内容や考えを補足しながら解説文を書くわけ
 ですが、書きながらもどうも釈然としないものが結構あります。

 本日はそうした「釈然としない」ものがいくつか並びましたので、これを話
 の俎上に載せることにします。

◇妻の日
 1995年(平成 7年)に制定。 1年の最後の月である12月に、 1年間の労をね
 ぎらい妻に感謝する日。感謝を表す「サン(3)クス」(Thanks)の語呂合わ
 せから。

 ⇒1年最後の月である12月に1年間の労を「サン(3)クス」とねぎらうの
  はわかります。でも労をねぎらう相手が、なぜ「妻」に限定されているの
  はなぜなのか、その理由がわかりません。
  説明の通りなら別に「サンクスの日」でいいんじゃないかと。
  もちろん「妻」に感謝することに異論があるわけでは無いので、その点は
  誤解しないでくださいね。

◇奇術の日
 「12」月と「3」日の「1・2・3」を「ワン・ツー・スリー」の語呂合
 わせから日本奇術協会が1990年(平成2年)に制定。

 ⇒内容に問題があるわけでは無いのですが、1,2,3 で12/3ならば、1/23だっ
  ていいはず。なぜ、12/3なんだろう。
  ちなみに、1/23は、「ワンツースリーの日」というのにはなっています。
  そのままズバリです。
  ついでですが、3,2,1 となる3/21 は、催眠術の日です。

◇カレンダーの日
 全国団扇扇子カレンダー協議会が1987年(昭和62年)に制定したもので、
 1872年(明治5年)のこの日から太陽暦が採用されたことに由来する。

 ⇒とあるのですが、これは太陽暦が採用された1873年1月1日が直前まで使わ
  れていた暦(旧暦)では1872年12月 3日に当たるということ。
  太陽暦への切り替えを現在の暦(新暦)の日付で祝うとしたら12/3ではた
  して良いものなのか?
  この疑問については、昨年既に書いておりますので興味のある方は、

   http://koyomi8.com/doc/mlwa/200612030.htm (カレンダーの日)

  をお読みください。


 最初の、「妻の日」はこのメールマガジンの今日のデータに採り上げられて
 いますがあとの2つは、残念ながらメルマガからは漏れております。
 これは数の都合。全部読みたい方は、

  http://koyomi8.com/cgi/today/today.php

 でご覧ください。
 今日は、今日の記念日についての釈然としない話を採り上げてみました。
 いつにも増してどうでもいい話であった、今日の「こぼれ話」でした。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック