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■飛石連休・雑感
 今日は4/30、一部には16連休ともいわれているゴールデンウィークの間にあ
 るカレンダーの上での平日です。休日と休日の狭間。

 こんな風に祝日や日曜日(最近は土曜日も)の間に 1日か 2日の平日を挟ん
 だ連休を俗に、飛石連休(とびいしれんきゅう)と言います。
 国語辞書にも

  【飛石連休】(とびいしれんきゅう)
   少しずつの間隔をおいて連なる休日。
     《広辞苑・第五版》

 とあるくらいですから、「俗に」と言いながらかなり一般的に認知された言
 葉です。
 最近では、こうした飛石連休の間の平日は休みにしてしまうという企業や、
 あるいは個人(年次休暇で、独自に連休化)があって、結果的には飛石でな
 い大型の連休になることが多いようです。

 また、そうした動きは企業や個人だけではなくて、国も日付を固定する意味
 があまりはっきりしない祝日に関しては日付を月曜日に移動させることで日
 月と続く連休化を図ったり、祝日と祝日に挟まれた平日を休日化する(一般
 には「国民の休日」などと呼ばれる)などして、飛石にならないようにして
 いるようです。
 ちなみに、月曜日に移動させられた祝日としては

  成人の日( 1/12)
  海の日 ( 7/20)
  敬老の日( 9/21)
  体育の日(10/12)

 の 4日間(日付は2009のもの)。
 おそらくゴールデンウィークの飛石化を防ぐ目的で 5/4を休日にするために
 導入されたであろう国民の休日は、 5/4が「みどりの日」という祝日になっ
 たため、姿を消してしまい、希に敬老の日と秋分の日の間に登場するだけの
 存在になってしまいました。
 ちなみに、今年(2009)はその希な年で、国民の休日が9/22にはじめて登場
 します(この次は2015年)。

 飛石連休の間を埋めて大型連休化する、こうした動きを「うれしい」と捉え
 る方もいらっしゃるのでしょうが、私などは休日と平日が交互にやってくる
 飛石連休のほうが、なんだか楽しくてよかったなと感じてしまいます。
 長い連休だと、何となく一日一日の休日を過ごしてしまって終わってから

  ああ、折角の連休が

 と後悔してしまうことが多いからです。まあ、私の場合はですが。
 その点、飛石連休は休日と平日というメリハリがあるので、いいのです。
 私にとって連続した連休よりうれしい飛石連休が、今年は何回あるのかなと
 数えてみる(休日の間の平日は 1ないし 2日として)と、

  元日    ( 1/01 木曜日)
  建国記念の日( 2/11 水曜日)
  昭和の日  ( 4/29 水曜日)
  振替休日  ( 5/06 水曜日)
  文化の日  (11/03 火曜日)
  天皇誕生日 (12/23 水曜日)

 と今年は計 6回。残り 3回ですね。

 今日は私にはうれしい飛石連休の休日と休日の狭間の平日。
 飛石と飛石の間にはまりこんで失敗しないように、真面目に働いてまいりま
 す。あさってにはやってくる楽しい休日を夢見ながら。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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