こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■三大厄日・2016
 今朝は朝から雨模様。
 止んだかと思うと、フッとつよくふりだし、そしてまたフッと止んでしまう
 ような雨。ついでに雨にあわせて風も吹いたり止んだり。定まりない天気で
 す。これも、現在関東の北東方向を移動中の台風の影響です。
 このままいくと、観測史上初という東北の東岸からの台風上陸となりそう。
 その経路にお住いの方々に大きな被害がないことを祈ります。

◇暦の上で「嵐」の日といえば
 今年の台風はなぜか、まるで連れ立ってやってくるかのように短期間の間に
 次々に日本に上陸してきます。
 そんなに仲良く、手を携えてこなくてもと思うのですが。
 さて、暦の上で「嵐」の日といえば、昔から

  二百十日 (にひゃくとおか)
  二百二十日(にひゃくはつか)
  八朔   (はっさく)

 の三日があげられます。この三日をまとめて「三大厄日」などと呼ぶことが
 あります。いずれも、台風のやってくる時期の目安として「要注意」とされ
 た日です。

 この中で、二百十日と二百二十日はどちらも「立春から数えた日数」で決め
 られていますから、両者の間には常に十日の間隔があります。

 これに対して八朔は、「八月一日(八月朔日)」いう意味で、日付に固定さ
 れています。もちろん八朔が生まれたころの日付といえば、旧暦での日付で
 すので、立春という一種の太陽暦的な目印からの日数で決まる、二百十日な
 どとの並びは年ごとに変化します。
 今年の、二百十日、二百二十日、そして八朔の日付を新暦の日付で示すと

  二百十日  2016/08/31
  二百二十日 2016/09/10
  八朔    2016/09/01

 となります。
 あらら、今年は明日が二百十日で、明後日が八朔と並んでいます。
 うーむ。
 二百十日と二百二十日はどうしたって間に十日の日数の開きが出来ますから
 三大厄日で並ぶとしたら、

  二百十日と八朔
  二百二十日と八朔

 という組み合わせですが、今年は前者の「二百十日と八朔」が一日違いで並
 びました。二百十日と八朔が手を携えてやってきたから、台風も

  嵐にしなくちゃいけないかな?

 と日本に立ち寄ったわけじゃないでしょうね。
 こんなところは、律義でなくてもいいのに。
 二百十日、八朔が過ぎてももう一つ、二百二十日も待ち受けてます。
 変に律義な台風やら熱帯低気圧やらが、またまたやってくることがないよう
 願いたいものです。

  「厄日」

 に関しては、暦の上の記述を忠実になぞらなくてもよいですよと、三大厄日
 を目前に控えて思うかわうそでした。

◇おまけ
 以下に、ここ数年分の三大厄日の新暦の日付を記載します。
 並びは、二百十日、二百二十日、八朔の順です。

  2012年 8/31,9/10,9/16
  2013年 9/01,9/11,9/05
  2014年 9/01,9/11,8/25
  2015年 9/01,9/11,9/13

  2016年 8/31,9/10,9/01
  2017年 9/01,9/11,9/20
  2018年 9/01,9/11,9/10
  2019年 9/01,9/11,8/30
  2020年 8/31,9/10,9/17

 さて次の、9/10辺りにも台風来るでしょうかね?

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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