日刊☆こよみのページ スクラップブック
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■米寿を迎えたミッキーマウス
本日 11/18はディズニーアニメーションの代表的キャラクター、ミッキーマ
ウスの誕生日です。
1928/11/18生まれと言うことですから満88歳。米寿ということになります。
キャラクターとしては、いつも若々しいミッキーですが、年齢は結構行って
いますね。毎日のディズニーランド閉園後には、
今日は疲れた。腰でももんでもらおうか
なんて言っていたりして・・・おっと、変な妄想の内容を書いていると、い
ろいろな方面からお叱りをうけそうで、ちょっと怖いので、妄想はひとまず
止めて現実に戻ります。
◇ミッキーマウスの誕生日
ミッキーマウスの誕生日は彼が始めてスクリーンに登場した日です。
ディズニーアニメーション映画の「蒸気船ウィリー」がその初登場。
ここで人気者となって映画もシリーズ化されて今に至っています。
ミッキー・マウスの名付け親はウォルト・ディズニー本人ではなくて、その
奥様だと言われています。
ウォルト・ディズニー自身はモーティマー・マウスという名前にするつもり
だったそうですが、
そんな名前じゃ駄目よ
と奥様に一蹴され、代わりに奥様提案の「ミッキー」に落ち着いたのだとか。
今から考えると、「ミッキー」でよかったようですね。
◇ミッキーマウスの成長?
登場したてのミッキー・マウスの役どころは、機転は利くけど子供っぽいし
短気だし、ちょっと意地悪だし・・・という、やんちゃというか、いたずら
っ子のようなものでした。現在の優等生的ミッキーマウスではありません。
体型も今よりスリムで、顔立ちもちょっときつい。
まあ、役どころが機敏ないたずらっ子ですから、それにふさわしい体型をし
ていたというわけです。
ミッキーマウスの登場する映画の主な視聴者である子供達にしてみれば、い
たずらっ子のミッキーの設定は愉快なものだったでしょうが、この子供達を
映画館に連れて行く親の立場からすれば、少々眉をひそめてしまう設定。
当然親たちからのクレーム(「子供たちに悪影響を与える」とかなんとか)
が相次いだため次第にその性格は温厚になり、大人しい優等生のミッキーに
変わっていったようです(喜ぶ子供本人より、映画の代金を払ってくれる親
向けサービス?)。ま、実社会の荒波にもまれて、ミッキーも丸くなったと
いうことでしょうか?
ちなみに、当初のミッキーの目には「白目」が無く黒目だけが描かれていま
した。ある雑誌の記事(これがまた、世界的にも知られた科学雑誌に掲載さ
れた論文)でミッキーマウスの顔の変遷を見たことがあるのですが、初期の
ものは、ちょっと人相悪いです。現在のような大きな白目がついたのは誕生
から11年経った1939年からだそうです。
顔の変化に合わせて、体型もだんだんと「ずんぐりむっくり」に変わってい
ます。温厚な優等生的性格に合わせて、ミッキーマウスの風貌体型は幼体化
し続けているようです(中年太りではないと思います)。
◇余談:「ミッキー」と「マウス」の関係
コンピューターの入力インターフェースとして普及して、今やどこにでもあ
る「マウス」ですが、このマウスの移動距離を示す単位を、
ミッキー(mickey)
と言います。名付け親はクリス・ペーターズ(Chris Peters)と言う人物。
彼はマイクロソフトが作った初めてのマウス(その昔、マイクロソフトがマ
ウス作っていたこと、世界的にも大きなシェアを持っていたこと、知ってま
した?)のドライバソフトウェアを書いた人物で、そのプログラム作成の
過程で、この単位を作ったとか(彼は後にマイクロソフト社の副社長にもな
った)。
マウスと言えば、ミッキーと思い浮かぶほど、ミッキー・マウスの名が定着
したって証拠でしょうね?
(『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)
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