日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【塞翁が馬】(さいおうが うま) 塞翁の馬が逃げたが、北方の駿馬を率いて戻って来た。喜んでその馬に乗っ た息子は落馬して足を折ったが、ために戦士とならず命長らえたという故事。 人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ。塞翁失馬。 「人間万事塞翁が馬」 《広辞苑》 この語は『淮南子』に見える言葉です。 塞翁とは国境の塞(さい。砦のこと)の近くに住む老人という意味。 この人は大変占いが巧みな人だったといいます。 この人の飼っている馬が逃げ出して行方が判らなくなると、人々は気の毒に 思ってこの人を見舞うと、 「いやいや、これが幸運の基になるかもしれない」 と言う。どういうことかと人々がその後を眺めていると、逃げ出した馬が別 の駿馬をつれて帰ってきた。そして・・・と話は続きます。 「禍福はあざなえる縄のごとし」とも言いますが、目の前の幸不幸は一時的 には幸福に見え、不幸に見えても、最終的にはどうなるのか、人生の決算を 行うまでは評価は定まりません。 Web こよみのページや、日刊☆こよみのページはここ数日、開設以来最大の 障害に見舞われた(自分のスクリプトの弱点が引き金となっているので、自 業自得ですけどね)わけですが、今は復活しましたし、最近は有ってあたり まえと思っていた自分のサイトが開けない状況を体験すると、今までの毎日 があたりまえの日々ではなくて、有り難い日々だったと感じられるようにな りました。 「いやいや、これが幸運の基になるかもしれない」 今回の経験に対して、今はこう思っています。 過ぎてしまったことは悔やんでも始まりませんし、先のことは判らない。 過ぎたことは良い経験だったと思い、これからは良い方に向かうことを願っ て、良い方向に向かう原動力にしたいと思います。
日刊☆こよみのページ スクラップブック