日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【爽やか】(さわやか) 歴史的仮名遣いでは「さはやか」。 1.すがすがしく快いさま。気分のはればれしいさま。爽快。秋の季語。 2.はっきりしているさま。分明。 3.あざやかなさま。新しくさっぱりしたさま。 時は秋、爽やかな空が広がる季節となりました。 初夏の頃、「爽やかな季節」と使ったら、言葉に敏感な方に 「爽やかは、秋の言葉ですよ」 と注意されました。何気なく使っていたこの言葉に季節があることを知った のはそのときでした。初夏の頃に使うなら「清々(すがすが)しい」だった わけですね。 不思議なもので、最初から知っていたものよりこうして間違いを正された物 事の方がよりはっきり頭に刻まれるようです。この訂正された記憶があるの で、今でも「爽やか」や「清々しい」と言う言葉が出かかると、頭の中でそ の言葉の適否の判定をするようになりました。 拘りすぎれば伸びやかになりませんし、漫然と使うと鋭さを失ってしまいま す。言葉を使うのは難しいです。だから楽しいとも言えるのですが。 「爽やか」は、言葉の難しさと楽しさをはっきりと示してくれた言葉です。
日刊☆こよみのページ スクラップブック