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【日新】(にっしん)
 日々に新しくなること。毎日旧来の悪習を改めること。
  《広辞苑・第六版》

 儒教の経書の一つ「大学」に

  『苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり』

 とあります。
 徳を修めるには、毎日毎日新たな気持ちとなってたゆまず努めなければなら
 ないという意味です。

 この言葉は、一日大地を照らし、夕方に日の地平に沈んでいった太陽が、朝
 になれば再び新しい力を携えて東の地平から昇る様子を見て、古代の人が思
 い浮かべたものではないかと、私は勝手に想像しています。

 伝説によれば、殷王朝を開いた湯王が洗面に使う器(盤)にこの言葉を彫っ
 て、毎朝この句を唱え、自戒したといわれます。
 新たな今日という日の行いは、昨日よりよくなり、明日の行いは今日の行い
 よりさらによくなるようにと、この言葉を唱えたのでしょう。

 江戸時代には多くの藩が、藩士の子弟等を教育を目的とした藩校を造ってい
 ました。その中に「日新館」という名の藩校がいくつかありました(会津藩
 や対馬藩など)。藩校の教育の理念を端的に表す言葉として、大学のこの言
 葉を採って藩校の名としたのでしょう。

 本日は、旧暦の元日です。
 旧暦ではありますが年が改まり、新しい年が始まったところで、なにかこの
 時期にふさわしいものはないかと考えて、この言葉を採り上げることにしま
 した。

  「日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」

 新しい一日をよりよい一日となるように心がけ、日々を過ごしていきたいも
 のです。

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