日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【夏眠】(かみん) 生物が乾燥高温の夏に休眠状態に入ること。 主に熱帯地方で、一部の植物や、哺乳類から陸生無脊椎動物にわたる広範囲 の動物に見られる。 《広辞苑・第五版》 時々植え込みの陰、落ち葉の下や草の中で殻の入口が塞がったカタツムリを 見つけることがあります。 私の場合、大抵は庭の草むしり中に、むしり取った草と一緒に発見します。 最初は死んだカタツムリかと思ったのですが、でもその重さからすると殻の 中は空では無いようです。それなりに重い。 この「死んだカタツムリかな」と見える状態がカタツムリの夏眠状態。 乾燥する夏の時期、カタツムリは自分の身体の水分蒸発を防ぐため、空の入 口を塞いで夏眠状態に入り、雨を待っているのだとか。 草むしり中にこんなカタツムリを発見した時は、死んでいる訳ではありませ んから、またそっと日陰の葉っぱの下あたりに戻してあげましょう。 熱帯夜が続き、寝苦しくて何となくボーットした日が多いこの時期は、 「人間にも夏眠があればな」 とカタツムリが少々羨ましいです。
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