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【メー‐デー】(May Day)
 1.五月祭。西洋で古来5月1日に行なった春の祭。花の冠をかぶらせて「五月
  の女王」を仕立て、遊戯などして一日を楽しむ。
 2.5月1日に行われる国際的労働者祭。1886年アメリカ労働者の 8時間労働制
  要求の示威運動が起源。89年第二インターナショナル創立大会で決定、90
  年から世界各地で挙行。
  日本では1920年(大正9)第1回を東京の上野公園で行い、36年以後禁止、
  46年復活。労働祭。
   《広辞苑・第六版》

 メーデーというと、広辞苑の語釈の2の方しか浮かびませんでしたが、1のよ
 うな意味もあったのですね。

◇「夏の始まり」のメーデー
 1の意味のメーデーの起源は、ケルト暦の上で夏の始まりを祝うペルテーン
 祭だといわれています。ケルト暦では1年を半年の夏と半年の冬の期間に分
 けて考えており、その半年の夏の始まりを祝う祭だったのです。

 この祭で花の冠をかぶり、あるいは草花で飾り付けたメイポールと呼ばれる
 柱の周りで踊るのは、生命に満ちあふれた夏という季節の訪れの喜びの表現
 だったのでしょう。こんな楽しげな祭なら、私も加わりたいと思います。

 ちなみに、10月の末日に行われるハロウィンの起源は夏の半年の終わりに行
 われるケルトのサムハイン祭(この「サムハイン」はケルト語で「夏が去る
 とき」の意味だそうです)だとされています。そのため、メーデーとハロウ
 ィンはちょうど半年離れています。

◇「労働者の祭」のメーデー
 一時期(一時代?)はニュースとして採り上げられることの多かった2番の
 意味の労働祭としてのメーデーでした。こちらは、1886年の5月1日にシカゴ
 で行われた労働者の待遇改善のための示威行動に端を発したもので、前出の
 夏の始まりを祝うメーデーとは、日付以外に直接の関係はなく、別々に成立
 した行事です。

 労働祭として始まったこちらのメーデーは、近頃一時ほどの勢いを失ってい
 るように見えます。その始まりの要求であった「労働者の8時間労働制」に
 みられる労働者の待遇改善の目的が、現在ではかなりの程度達成されたこと
 から、これを行う必要性が薄らいだのかもしれません。

 5月1日という日付は、時期的にゴールデンウィークのまっただ中ということ
 もあってか、近頃のメーデー行事は労働者の待遇改善を求める示威行動とい
 ったハードなものが影を潜め、労働組合に属する労働者とその家族が集まっ
 て行う、季節の祭りのような様相となってきています。

◇これからのメーデー
 一時期は、語釈2にある意味の強かったメーデーですが、現在は語釈1にある
 夏の始まりを祝う行事に近づいてきている気がします。
 元々は日付以外は無関係だった2つのメーデーですが、これからのメーデー
 は、唯一の共通点であった日付で結びつけられて、一つの行事となって行く
 気がします。

 折角の風薫る季節に位置するメーデーですから、殺伐とした行事より、楽し
 い行事として定着したほうがよいですよね?

※この記事は、2026/5/1に加筆修正したものです。

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