日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【小春日】(こはるび) 小春の頃のうららかな日。また、その日ざし。 冬の季語。 《広辞苑・第六版》 旧暦、十月を「小春」、あるいは「小春月」ともいいます。 旧暦の十月を「小春」と称したという例は、 6世紀の中国、その国の年中行 事を記した荊楚歳時記という書物に登場します。 その荊楚歳時記によれば、「天気和暖にして春に似たり、故に小春という」 が小春の語源だそうです。 旧暦では十月・十一月・十二月の期間が冬とされていましたから、その十月 は冬の初めの月ということになります。 この時期になると、朝起きると草の葉や木の枝が霜によって白く染まってい ることがあります。北国では、初雪や初氷の知らせも届くようになります。 これからしばらくは、寒い日々が続くことになります。 そんな寒い日々が始まる初冬の時期に、ふと訪れる穏やかな晴天が小春日で す。暖かな日が続く季節なら、さほど有り難みを感じないこんな日が、日増 しに寒さのつのるこの季節にあっては有り難い一日となります。 今朝の天気はと外を見ると、今朝は雲一つ無い・・・こともありませんが、 雲一つか二つくらいしか浮かんでいないよい天気。 今日はうららかな小春日となりそうです。 ともすれば忘れてしまいがちな、暖かな陽差しの有り難さに感謝する一日に したいと思います。
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