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【骨正月】(ほねしょうがつ)
 (西日本で)二十日(はつか)正月のこと。
 鰤(ぶり)・鯛などを食べる。
 骨しゃぶり。骨降ろし。頭正月。
   《広辞苑・第七版》

 これを書いているのは2022/1/20。骨正月(二十日正月)の日ということで
 この言葉を取り上げてみました。

 今日は正月にお迎えしていた神様方が、それぞれの本来の居場所にお帰りに
 なる日と考えられていました。神様がお帰りになると言うことでその前夜、
 つまり十九日の夜には、尾頭付きのお膳や、小豆御飯をお供えする地方もあ
 るそうです。

 神様方が全てお帰りになりますから、この日には正月の飾り物などは全て片
 付けて、正月行事を締めくくる日と言われています。もっとも、現代ではこ
 の時期までのんびり正月気分ということはなくなっていると思いますが。

 この日を「骨正月」という理由については、正月に鰤(ぶり)を食べる地域
 で、正月の晴れの魚である鰤を骨まで残さず食べ尽くしてしまう日というこ
 とからだと言われています。
 正月に鰤を食べる風習は関西地方に多く残っていますから、辞書の語釈に

  (西日本で)

 と注釈がついているのでしょう。
 皆さん、骨まで食べ尽くしましたか?

 現代においては今日まで正月行事が行われていると言うところはあまりない
 と思いますが、正月七日、十一日、十五日と、様々な正月行事が行われてい
 た時代でも、いよいよ正月行事が終わる日だったと言うことを表す本日の言
 葉でした。

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