日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)

【風薫る】
 初夏の涼しい風がゆるやかに吹くのにいう。薫風。夏の季語。
 猿蓑「夕飯にかますご食えば風薫る」(凡兆)
   《広辞苑・第六版》

 一昨日、昨日と気温が上がりました。
 30℃を超えた地域もあったことがニュースで伝えられていました。
 現在は暦の上では立夏。夏の領分に入っていますから、これからはこんな日
 が増えてくるのでしょう。

 ただ、こんな暑い日があったとしてもそこはまだ真夏とは違います。
 日差しは強く気温も高くとも、吹く風は涼しく心地よいものです。
 盛夏の時期に吹く熱風とは違います。

 本日採り上げた「風薫る」はこの季節を形容する言葉。
 「薫る」とあるようにこの季節に吹く風は涼しさだけではなく、ほのかな香
 りも運んできます。この季節には多くの花が咲く季節でもありますから、花
 々の間を吹き抜ける間に、風にも香りが移っているのでしょう。

 「薫」という文字は元々は、香りを立てるために焼かれる香草を指すものだ
 ったそうですが、人がわざわざ焼かなくとも、草花の間を吹き抜ける風が自
 然に草や花の香りを運んでくれるようです。

 急に暑くなると身体の方は大変ですが、そんな身体を休めてくれる芳香を吹
 くんだ風を楽しめる季節でもあります。
 暑い暑いと嘆くばかりでなく、風薫る季節を楽しみたいでね。

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