日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
【大年・大歳】(おおとし) (オオドシとも) 1.大みそか。また、大みそかの夜。冬の季語。 日本永代蔵4「元日より大年までを一度に盛り付けて」 2.木星の異名。太歳(たいさい)。 3.豊作。 《広辞苑》 一年最後の日を大晦日(おおみそか)と言います。 晦日(みそか)は「三十日」の意味です。 日本で長く使われてきた太陰暦(正しくは太陰太陽暦)では暦月の日数は29 日ないしは30日であって、30日を超えることがなかったため 「三十日(みそか)」 は必ず月末の日となりましたので、いつしかその暦月の日数が29日まででも 30日まででも、どちらも月末の日を「みそか」と呼ぶようになりました。 明治の改暦で暦が太陽暦に変わって、暦月の日数が28,29,30,31日の4種類に 増えても、月末の日なら全て「みそか」と呼ぶ慣習は残り、現在に至ってい ます。 話が横道にそれてしまいましたが、その晦日の中でも一年の最後の月の晦日 は特に大晦日と呼びます。そしてこの大晦日の別の呼び名が本日取り上げた 「大年」という言葉です。 現在の暦では一年最後の月の最後の日は 12/31。つまりこの日が大年となり ます。 12/31 は一年最後の日、総決算の日。 普段怠けてぼんやり暮らしているかわうそは、その付けで「大年」までバタ バタとしていることでしょうから、こんな文章を書いている閑はないかもし れないと思いますので、二日ほど前倒しでこの言葉を取り上げてみました。 普段から確り暮らしていらっしゃる読者の皆さんは私のように「大年」まで ジタバタすることはきっとないのでしょうね。 私もいつかは心静かに大年を過ごしたいと思うのですが、さてさてそれはい つのことか。少なくとも今年は無理みたいです・・・。
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