日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■テディベアズ・デー (Teddy Bear's Day) 本日10/27 はテディベアズ・デー。 本日の記念日でも取り上げています。 テディベアと言えば、言わずとしれた熊のぬいぐるみ。 世界中に、熱心な愛好家(?)がいるという有名なぬいぐるみです。 日本にも、 日本テディベア協会 (http://www.jteddy.net/) という組織まであるほど。 テディベアの「テディ」はアメリカ第26代大統領、セオドア・ルーズベルト の愛称ですが、この大統領の愛称が熊のぬいぐるみとなった裏には次のよう な物語があります。 ◇テディベアの名とデディベアズ・デーの由来 『1902(明治35)年の秋、ルーズベルト大統領は趣味である熊狩りに出掛けた が、獲物が得られなかった。 そこでおつきの人が、同行していたハンターが追いつめた小熊へのとどめ の一発を大統領に頼みましたが、 「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」 として大統領は撃たなかった。 このことが同行していた新聞記者によって新聞に掲載され、このエピソー ドに因んで、翌年、ニューヨークのおもちゃメーカーが熊のぬいぐるみに、 ルーズベルト大統領の愛称である「テディ」と名づけて発売した。 その頃、ドイツのシュタイフ社の熊のぬいぐるみが大量にアメリカに輸入 されたこともあって、熊のぬいぐるみのこの名前が広まった。』 《記念日・祝日の事典》より なるほど。 ◇いい話なの? ですがこの話が本当だとするとなんだか「いい話だな」と素直にうなずけな い気がする私です。 「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」 とありますが、この部分にまず「?」と疑問が。 「小熊を撃つのは忍びない」と言うのであればわかる気もするのですが、撃 たない理由が「スポーツマン精神にもとる」って、何だろう。 狩りは、スポーツの一種と考えられたのでしょうから、スポーツマンシップ と言う言葉が登場する理由はわかりますが、それなら狩りに出かけて人の獲 物(同行のハンターの獲物)を譲られ、それを撃つこと自体「スポーツマン 精神にもとる話」であって、その対象が瀕死の小熊であるか否かとは関係な いように思います。 もしかして、釣りのようにつり上げた獲物が一定の大きさより小さい場合は 逃がしてやるというのと同じ理由で「小熊だから」見逃されたのかな。 もしそうなら、「瀕死の小熊」ならそのままでは助かる見込みもないのだろ うし、いっそとどめを刺してやる方がいいんじゃないか。 狩りに対する考え方やスポーツマン精神という言葉の意味が当時のアメリカ の人々と現在の日本の人々(と言いながら本当は「私」だけの感覚ですが) とで違っているのかもしれませんが、今この話を聞いてもちっともいい話と は思えません。 大体こんな話が新聞に載ったら、大統領付きの新聞記者の太鼓持ち記事とし か今なら思えないと思うのですが。本当は違ったストーリーがどっかにある のかと疑問に思える私です。 皆さんはこの話、いい話だと思えますか? ◇最後に気になること ルーズベルト大統領がとどめを刺さなかった「瀕死の小熊」ですが、その後 は? それと小熊が「子熊」だとしたらその親熊の運命は・・・。 余計なことがとっても気になるかわうそでした。
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