日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■メイストームデー(5月の嵐の日) 「急激に発達する温帯低気圧のことを「爆弾低気圧」と呼び、その中で 5月 の頃に発生するものを特に「メイストーム」と呼びます。」 と書くと真面目な暦のこぼれ話(コトノハかな?)になりますが、本日の嵐 は自然界ではなく、人間界に吹く嵐のこと。 「今日の記念日」を見ていると、時々吹き出してしまいそうな記念日があり ます。今日(5/13)の欄に載っている「メイストームデー」もおそらく、そ うした吹き出してしまいそうな記念日の一つです。 (「 5月の吹き出しそうな話」だからメイストームというわけじゃ無いです) 「バレンタインデー」から88日目、「八十八夜の別れ霜」ということで、 別れ話を切り出すのに最適とされる日。 というのがそのメイストームデーなるものの正体。別れ話を切り出すのに最 適な日って、大きなお世話です。 この記念日がどこから出てきたのかは定かでありませんが、バレンタインデ ーから88日目と、「八十八夜の別れ霜」という日本の天気俚諺をかけている ところを見ると、日本産の記念日(?)であることは間違いなさそうです。 ◇メイストームデーとその仲間 メイストームデーには、その仲間と言えそうな記念日が幾つかあります。 その仲間達を紹介してみましょう。 ・仲間その1・バレンタインデー (2/14) メイストームデーの眷属の中で最大の記念日がこれ。女性から男性に向かっ て恋を打ち明けてもよい日とされ、日本では女性が愛の印にチョコレートを 贈るようにというチョコレート会社の指導が行き届いた日です。 ちなみにこの2/14は、「煮干しの日」ともされています。 他の女性達と差別化を図りたいという貴方は、思い切ってバレンタインデー に「煮干し」を贈ってみるなどしてみてはいかが? 彼の印象に残ることは請け合いです(残るのが好印象か、悪印象かは不明)。 ・仲間その2・ホワイトデー (3/14) 2月14日のバレンタインデーに女性からチョコレートを贈られた男性が返礼 の意味を込めてプレゼントをする日。最初はマシュマロをプレゼントしたの で「マシュマロデー」とよばれた。 「バレンタインデーにチョコレートを贈られたからその返礼として」という あたり、律儀な日本人の気質を表している気がします。 でもこれだと、チョコレートをもらえ無かったオトコドモには意味の無い日 ということになります。そう考えると「傷口に塩をすり込む」ようなひどい 日だとも思えますね。 ・仲間その3・オレンジデー (4/14) 「バレンタインデー」「ホワイトデー」に続いて二人の愛を確かなものにす るための日。男の立場からバレンタインデー、ホワイトデーとその説明を読 み続け、オレンジデーまで至ると 幸せな人はより幸せに、不幸せな人はより不幸せに といわれているような気がしてきます。全ての幸不幸の分岐点はバレンタイ ンデーのチョコレート。だとすると幸と不幸の分かれ道の選択権は男性には 無く、全て女性が握っているように思えます。え、ひがみに聞こえましたか? ・仲間その4・恋人の日 (6/12) ブラジルのサンパウロ地方では 6月12日を「恋人の日」と呼んで、恋人達が 自分の写真を写真立てに入れて贈り合う習慣があることから全国額縁組合連 合会が1988年に制定した記念日。 「勝手にしてくれ」とここまで来るといいたいですね。 幸せなカップルはすでに「幸せ」なんだから、周りで祝ってやる必要なんか ないじゃないか! もてない男への唯一の救いは、この「恋人の日」の制定者が全国額縁組合連 合会ということ? これがまたお菓子メーカーとかだったら度が過ぎて嫌み になりますが、全国額縁組合連合会ならなんだか許せてしまう気がします。 さてさて、バレンタインデーからオレンジデーまで続いたカップルは、今日 のメイストームデーを無事に乗り切って、次の恋人の日までたどり着けるで しょうか。それこそ大きなお世話かも知れませんけどね。
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