日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■人類滅亡? 2012/12/21 確か1999年 7月には「滅亡したはず(←ノストラダムスの大予言)」の人類 に再び危機が迫っております。 精緻な天文学、暦学を持っていたことが知られる古代マヤの人々はこの日に、 人類が、地球が滅亡してしまうと予言しているそうです。 ああどうしよう。 日刊☆こよみのページの2012/12/22号が書けなくなってしまいます(←これ は案外幸せなことかな?)。 なんて、そんなバカな話は前述したノストラダムスの大予言で懲りてもよさ そうなものなのですが、人間、懲りないもののようです。 ◇暦が新しい周期に入るだけなのに? マヤには 1キン (1日) 1ウィナル (20キン) 1トゥン (18ウィナル) 1カトゥン (20トゥン) 1バクトゥン (20カトゥン) という周期が有ります。最後の1バクトゥンは 1日×20×18×20×20 = 144000日 という単位があり、さらに13バクトゥンで表される暦の周期があり、これ はマヤの長期暦と呼ばれます。 長期暦の長さは 144000日 × 13 = 1872000日 (≒ 5125年) となります。 マヤの石碑などにはこの長期暦での日付で出来事の有った日付を記したもの があり、その出来事がいったいいつ起こったのか確定するのに大変役立って います。 日刊☆こよみのページの暦のデータにも記載しているユリウス通日という日 付は、歴史上の出来事の前後関係を明確にするために考え出されたものです が、歴史上の出来事を確定するためという使い方からするとマヤの長期暦も 同様に使える便利な暦です。 さてさて、1周期が5125年以上もあるマヤの長期暦ですが、その長期暦も一 巡りして終わりを迎える日が有ります。 その日が、現在私たちが使っている暦では2012/12/21に当たっている。 「暦が終わると言うことは、世の終わりだ!」 どこでそう短絡出来るのか、その思考回路は私には全く想像できないのです が、そんなことを考えて、人類滅亡とか地球滅亡といったとんでもない話に 結びつけてしまう方がいらっしゃるようで、一部では2012/12/21に世界が終 わりを迎えると騒いでいる方がいらっしゃるようです。 暦が終わるたびに世界が滅びていたら、毎年の大晦日毎に世界は終わってな いといけないことになりますけど、そうは思わないのでしょうかね? 長期暦は長いとはいっても暦の一つの周期に過ぎませんから、一つの周期が 終われば、新しい次の周期に入って行くだけ。 人類も地球もいつか滅亡の時を迎えるかも知れませんが、多分明日がその日 ではないと思います。 仕方ないので、私も2012/12/23日号の日刊☆こよみのページの原稿準備を始 めることにします。 毎日書き続けていると、たまには「今日で終わりとなれば楽だけど」と思う ことは有るのですけれど、これは人類滅亡とは全く関係ない、私の願望、い え妄想の類でございます。
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