日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■「何日目」と「残り」日数 今日は、暦の話ではなく、日刊☆こよみのページに関する話です。 まずは、いただいたご質問から。 -------- なな☆ あきらさんからの質問メール ------- かわうそさん、こんにちは。 なな☆ あきらと申します。 毎日、【日刊☆こよみのページ】を楽しく読ませてもらっています。 先日はたと気づいてから、いろいろ考えを巡らしてみたのですが、 どうしても分からないのでメールします。 メルマガの冒頭に、各種暦が記載されていますが、気になったのは下記の部 分です。 > 西暦 2016年 7月 9日 [月の] 第2週 第2土曜 > [年の] 191日目 残り 176日 「年の191日目で残りが176日」と読むと、1年間の日数が367日になってし まいます。閏年を考慮してもまだ一日多いように思えます。 謎解きをしていただけませんか。 ------ なな☆ あきらさんからの質問メールここまで ----- きっと、ほかにも「???」と思われた方がいらっしゃるでしょうね。 ◇年の何日目? さて、ここで一つ例を考えてみます。 1月2日は、今年の何日目でしょう? たぶん、答えは「2日目です」だと思います。 ということで、日刊☆こよみのページの [年の] xxx日目 もこのように数えています。 この数え方だと、質問のあった2016/07/09は2016年の 191日目となります。 この辺は異論が少ないと思いますが、いかが? ◇年の残りは何日? こちらも例で考えてみましょう。 12月30日になったとき、 今年も残すところ×日 と表現する場合、皆さんなら「×」に何を入れますか? A案 × = 1 B案 × = 2 A案は 12/30当日を数えない(「ゼロ」とする)案で、B案は当日も「1」 と数える案です。 どちらが正しいというものではないかもしれませんが、私が使うとしたらB 案の方だろうなということで、私が作る日刊☆こよみのページはこのB案方 式でカウントしています。 残日数というより、年の終わりから逆に数えたら何日目かを表しているよう なものです。 つまり、年の初めから数えた日数にも、年の終わりから逆に数えた日数にも 「今日」が1とカウントされるため、この重複した部分で二つの数をカウン トした日数が、一年の日数より1日多くなってしまっているわけです。 ということで、ひとまず謎解きは終了です。 ◇どうなのかな? 実は以前にもこの件については質問されたことがあります。 年の初めから何日目という数え方には、まず異論がないのですが「今年も後 何日」という数え方については、私とは異なる方もいらっしゃるようです。 すでに書いた通り、どちらが正しいのかは私には判じられないのですけれど 自分が使う場合という、自分基準で考えるとB案となります。 例では、わざと 12/30という日を選んだのですが、その翌日 12/31も同じ表 現方法で表すと、 本日は 12/31。今年も残すところ1日となってしまいました。 のように私なら書くだろうと考えます。 本日は 12/31。今年も残すところ0(ゼロ)日となってしまいました。 という表現は、どう考えても私には座りの悪い表現に思えてしまうのです。 ということで、私にとっての座りの良い表現として、現在の方式をとってお ります。 ◇ついでながら 以前「その数え方はおかしい」とおっしゃる方に、私はこう考えるというこ とで、「12/31 に残り0日というのはおかしいでしょう?」と同様の説明を したことがあるのですが、そしたら相手の方から 12/31 に「今年は残り0日」というのはおかしいというのなら、 12/31 は「今年最後の日」といえばよいではないか! と言われてしまいました。 ま、その手がないではないでしょうけれど、それってこの話の説明としては 反則じゃないかなと思ってしまったことがあります。 ま、最後は単なるボヤキですけれど。
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