日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■米寿を迎えたミッキーマウス 本日 11/18はディズニーアニメーションの代表的キャラクター、ミッキーマ ウスの誕生日です。 1928/11/18生まれと言うことですから満88歳。米寿ということになります。 キャラクターとしては、いつも若々しいミッキーですが、年齢は結構行って いますね。毎日のディズニーランド閉園後には、 今日は疲れた。腰でももんでもらおうか なんて言っていたりして・・・おっと、変な妄想の内容を書いていると、い ろいろな方面からお叱りをうけそうで、ちょっと怖いので、妄想はひとまず 止めて現実に戻ります。 ◇ミッキーマウスの誕生日 ミッキーマウスの誕生日は彼が始めてスクリーンに登場した日です。 ディズニーアニメーション映画の「蒸気船ウィリー」がその初登場。 ここで人気者となって映画もシリーズ化されて今に至っています。 ミッキー・マウスの名付け親はウォルト・ディズニー本人ではなくて、その 奥様だと言われています。 ウォルト・ディズニー自身はモーティマー・マウスという名前にするつもり だったそうですが、 そんな名前じゃ駄目よ と奥様に一蹴され、代わりに奥様提案の「ミッキー」に落ち着いたのだとか。 今から考えると、「ミッキー」でよかったようですね。 ◇ミッキーマウスの成長? 登場したてのミッキー・マウスの役どころは、機転は利くけど子供っぽいし 短気だし、ちょっと意地悪だし・・・という、やんちゃというか、いたずら っ子のようなものでした。現在の優等生的ミッキーマウスではありません。 体型も今よりスリムで、顔立ちもちょっときつい。 まあ、役どころが機敏ないたずらっ子ですから、それにふさわしい体型をし ていたというわけです。 ミッキーマウスの登場する映画の主な視聴者である子供達にしてみれば、い たずらっ子のミッキーの設定は愉快なものだったでしょうが、この子供達を 映画館に連れて行く親の立場からすれば、少々眉をひそめてしまう設定。 当然親たちからのクレーム(「子供たちに悪影響を与える」とかなんとか) が相次いだため次第にその性格は温厚になり、大人しい優等生のミッキーに 変わっていったようです(喜ぶ子供本人より、映画の代金を払ってくれる親 向けサービス?)。ま、実社会の荒波にもまれて、ミッキーも丸くなったと いうことでしょうか? ちなみに、当初のミッキーの目には「白目」が無く黒目だけが描かれていま した。ある雑誌の記事(これがまた、世界的にも知られた科学雑誌に掲載さ れた論文)でミッキーマウスの顔の変遷を見たことがあるのですが、初期の ものは、ちょっと人相悪いです。現在のような大きな白目がついたのは誕生 から11年経った1939年からだそうです。 顔の変化に合わせて、体型もだんだんと「ずんぐりむっくり」に変わってい ます。温厚な優等生的性格に合わせて、ミッキーマウスの風貌体型は幼体化 し続けているようです(中年太りではないと思います)。 ◇余談:「ミッキー」と「マウス」の関係 コンピューターの入力インターフェースとして普及して、今やどこにでもあ る「マウス」ですが、このマウスの移動距離を示す単位を、 ミッキー(mickey) と言います。名付け親はクリス・ペーターズ(Chris Peters)と言う人物。 彼はマイクロソフトが作った初めてのマウス(その昔、マイクロソフトがマ ウス作っていたこと、世界的にも大きなシェアを持っていたこと、知ってま した?)のドライバソフトウェアを書いた人物で、そのプログラム作成の 過程で、この単位を作ったとか(彼は後にマイクロソフト社の副社長にもな った)。 マウスと言えば、ミッキーと思い浮かぶほど、ミッキー・マウスの名が定着 したって証拠でしょうね?
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