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■「ミッキー(mickey)」という単位の話
 本日311/18(2023年)は、ディズニーキャラクターたちの王ともいえる、ミッ
 キーマウスの誕生日。1928(昭和3)年に「蒸気船ウィリー」で登場してか
 ら本日で95年の歳月が流れました。

 95歳となったミッキーマウスですが、今でも街のあちこち(のお店)や千葉
 県にある東京ディズニーランドなどでお見かけするミッキーマウスは、95歳
 というその年齢を全く感じさせない、矍鑠たるお姿。見習いたいものです。

 そんな長寿の大スターであるミッキーの活動の場はアニメやディズニーラン
 ド、そしてキャラクターグッズの世界に拡がっていますが、それだけにとど
 まっているわけではありません。思わぬ世界にも、その足跡をのこしていま
 す。本日はそんな偉大なスターがのこした思わぬ「足跡」にかんするはなし
 です(もちろん、ミッキーマウスの誕生日だから思い浮かんだ話ですが)。

◇コンピュータの世界のミッキー(mickey)
 ミッキーといえば「マウス」。
 マウスと言えば、現在のコンピュータの入力デバイスとしてなくてはならな
 い存在となっているものも「マウス」。
 マウス繋がりです。

 コンピュータのマウスは、その初めは皆、有線接続の装置でしたからそのケ
 ーブル部分を尻尾に見立てるとまるでネズミのようだと言うことで、マウス
 という名で呼ばれるようになりました。

 マウスという名前でつながった両者ですが、繋がりはこれだけではありませ
 んでした。もう一つ、繋がりがあったのです。それは「ミッキー(mickey)」
 というミッキーマウスの名前そのものです。

 まだ、尻尾の生えた(つまり優先の)マウスしかなかった時代(大昔)のこ
 とでした。ひょんなことからこのマウスを使ったプログラムを書くことにな
 り、マウスに関する資料を読んでいたら

  『マウスの移動量を表す単位をミッキー(mickey)という。
   1ミッキーは1/100インチ(約0.25mm)。』

 という説明がありました。
 マウスとミッキーですから、この説明を読むだけで

  「ははぁ~、ミッキーマウスからとったのか」

 と想像はつきましたね。
 このマウスの移動量を表すミッキーという単位の呼び名の生みの親と言われ
 ているのは初期のWindows のマウスドライバなどを開発したクリス・ピータ
 ーズ(Chris Peters)というマイクロソフト社のプログラマです。

 きっとデバイスの呼び名が「マウス」とだったので、ジョークのつもりで付
 けた単位の名前なのでしょうね。ピーターズ氏のお気持ちは理解できます。

 さてこのミッキーという単位が今でも使われているのかは不明です(「DPI」
 とかに置き換わってるかな?)けれど、今もなおこのミッキーという単位が
 使われているとしたら、世界中で日々活動して何十億匹ものコンピュータマ
 ウスの移動の総量は何ミッキー?

 日々ものすごい距離を移動しているからでしょう。歩くことが健康の秘訣と
 もいいますから、これからもマウスたちは健康で長生きしそうですね。
 ディズニーランドで歩き回っているミッキーマウスも、同様にね。

 ということで、本日はミッキーマウスの誕生日で思い浮かんだミッキーマウ
 スと、コンピュータマウスの「ミッキー」の話でした。
 どうでもいい話でしたね・・・

◇おまけ
 ある程度の年齢の方には記憶があるかもしれませんが、マイクロソフト社は
 昔々、コンピュータマウスの生産販売の最大手の会社でした。
 他社のマウスにも「マイクロソフトマウス仕様に準拠」なんて書いてあるく
 らいでした。

 もしかしたらマイクロソフト社はOSより、マウスの売り上げの方が高いので
 は? なんて陰口をたたかれるくらい。

 そんな時代を覚えている方は、ミッキーマウスの95歳ほどではないでしょう
 けれど、結構な年齢となっていることでしょう。でも大丈夫、年はとっても
 活躍できます、ミッキーマウスを見習って、元気で長生きしようじゃありま
 せんか(自分を励ましてる感じだな)。

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