日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■「ミッキー(mickey)」という単位の話 本日311/18(2023年)は、ディズニーキャラクターたちの王ともいえる、ミッ キーマウスの誕生日。1928(昭和3)年に「蒸気船ウィリー」で登場してか ら本日で95年の歳月が流れました。 95歳となったミッキーマウスですが、今でも街のあちこち(のお店)や千葉 県にある東京ディズニーランドなどでお見かけするミッキーマウスは、95歳 というその年齢を全く感じさせない、矍鑠たるお姿。見習いたいものです。 そんな長寿の大スターであるミッキーの活動の場はアニメやディズニーラン ド、そしてキャラクターグッズの世界に拡がっていますが、それだけにとど まっているわけではありません。思わぬ世界にも、その足跡をのこしていま す。本日はそんな偉大なスターがのこした思わぬ「足跡」にかんするはなし です(もちろん、ミッキーマウスの誕生日だから思い浮かんだ話ですが)。 ◇コンピュータの世界のミッキー(mickey) ミッキーといえば「マウス」。 マウスと言えば、現在のコンピュータの入力デバイスとしてなくてはならな い存在となっているものも「マウス」。 マウス繋がりです。 コンピュータのマウスは、その初めは皆、有線接続の装置でしたからそのケ ーブル部分を尻尾に見立てるとまるでネズミのようだと言うことで、マウス という名で呼ばれるようになりました。 マウスという名前でつながった両者ですが、繋がりはこれだけではありませ んでした。もう一つ、繋がりがあったのです。それは「ミッキー(mickey)」 というミッキーマウスの名前そのものです。 まだ、尻尾の生えた(つまり優先の)マウスしかなかった時代(大昔)のこ とでした。ひょんなことからこのマウスを使ったプログラムを書くことにな り、マウスに関する資料を読んでいたら 『マウスの移動量を表す単位をミッキー(mickey)という。 1ミッキーは1/100インチ(約0.25mm)。』 という説明がありました。 マウスとミッキーですから、この説明を読むだけで 「ははぁ~、ミッキーマウスからとったのか」 と想像はつきましたね。 このマウスの移動量を表すミッキーという単位の呼び名の生みの親と言われ ているのは初期のWindows のマウスドライバなどを開発したクリス・ピータ ーズ(Chris Peters)というマイクロソフト社のプログラマです。 きっとデバイスの呼び名が「マウス」とだったので、ジョークのつもりで付 けた単位の名前なのでしょうね。ピーターズ氏のお気持ちは理解できます。 さてこのミッキーという単位が今でも使われているのかは不明です(「DPI」 とかに置き換わってるかな?)けれど、今もなおこのミッキーという単位が 使われているとしたら、世界中で日々活動して何十億匹ものコンピュータマ ウスの移動の総量は何ミッキー? 日々ものすごい距離を移動しているからでしょう。歩くことが健康の秘訣と もいいますから、これからもマウスたちは健康で長生きしそうですね。 ディズニーランドで歩き回っているミッキーマウスも、同様にね。 ということで、本日はミッキーマウスの誕生日で思い浮かんだミッキーマウ スと、コンピュータマウスの「ミッキー」の話でした。 どうでもいい話でしたね・・・ ◇おまけ ある程度の年齢の方には記憶があるかもしれませんが、マイクロソフト社は 昔々、コンピュータマウスの生産販売の最大手の会社でした。 他社のマウスにも「マイクロソフトマウス仕様に準拠」なんて書いてあるく らいでした。 もしかしたらマイクロソフト社はOSより、マウスの売り上げの方が高いので は? なんて陰口をたたかれるくらい。 そんな時代を覚えている方は、ミッキーマウスの95歳ほどではないでしょう けれど、結構な年齢となっていることでしょう。でも大丈夫、年はとっても 活躍できます、ミッキーマウスを見習って、元気で長生きしようじゃありま せんか(自分を励ましてる感じだな)。
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