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■ブラックフライデーと感謝祭
 インターネット通販の大手ア●▲ンのサイトを開くと

  「ブラックフライデーセール」

 の文字が躍っています。
 今年(2025)は11/24(月)~12/1(月)まで。
 これに先立って、先行セールが11/21(金)~11/23(日)が行われていたの
 で、実質的期間は

  11/21(金)~12/1(月)

 となるようです。
 「先行セール」なんていわず、最初から全期間で示してほしいな・・・。
 まあ、年末バーゲンセールみたいなものということで、いつもよりいろいろ
 と、お得な条件がそろっているので、のせられてついつい買い物してしまう
 ブラックフライデーです。

 前述のア●▲ンでは、以前から行われていたので「今年もその時期か」くら
 いにしか思わなかったのですが、先週末に近所のスーパーに出かけたら、こ
 こでも「ブラックフライデー」が行われていました。
 米国発のこのブラックフライデーセールが、日本でも定着してきたのかな?

◇「ブラックフライデー」は不吉?
 嬉しいはずのセールなのに、「ブラックフライデー」と頭に「ブラック」が
 付くのは、なにか不吉な感じですよね。

 実際に「ブラックフライデー」という呼び名の元祖(?)は、1929年の世界
 恐慌のきっかけとなった、米国のウォール街での株式崩壊の過程に登場した
 ものなので、確かに不吉な(不幸な)日の呼び名だったので「ブラック」な
 のでした。

 このウォール街の株式崩壊は、1929/10/24(木)~10/29(火)まで連続し
 た株価大暴落ですが、株式市場が閉じている土日を除いた4日間を

  10/24(木) ブラックサーズデー (Black Thursday)
  10/25(金) ブラックフライデー (Black Friday)
  10/28(月) ブラックマンデー  (Black Monday)
  10/29(火) ブラックチューズデー(Black Tuesday)

 と呼ばれました。
 これなら確かに「ブラック」ですよね。
 なぜこんな不吉な名前が、セールの代名詞のようになってしまったの?

◇感謝祭後のバーゲンセールから生まれた「ブラックフライデー」
 ご安心ください、本日採り上げたブラックフライデーは、世界恐慌とは関係
 のない、多くの人にとっては目出度い日(期間)の呼び名として生まれたも
 のなのです。この日と関係するのは、米国の祭日である「感謝祭」です。

 米国の感謝祭は、英国からの最初の移住者たちが、厳しい冬を乗り越えて、
 初めての収穫を得て、これを祝った宴が起源といわれる祭日、「サンクスギ
 ビングデー(Thanksgiving Day)」です。

 この日には、秋の収穫に感謝し、家族や友人が集まり、七面鳥の丸焼きなど
 が並んだ食卓を囲み、互いにプレゼントの交換などを行います。そしてこの
 感謝祭の日付は、11月の第4木曜日と決まっています(1941年から、この日が
 連邦法定休日となった)。今年(2025)は、11/27がこの日となります。

 ※米国の多くの職場、学校などはこの日から日曜までを連休としているよう
  です。

 現在の「ブラックフライデー」は、この感謝祭の翌日(だから金曜日)から
 行われるセールの呼び名として始まりました。

 既に書いたとおり、感謝祭にはお互いにプレゼント交換を行う慣習がありま
 すから、商品を売る側としては、感謝祭にあわせて商品を売ろうとするわけ
 ですが、この日までに売り切れない商品だってあるはずです。可哀想ないい
 方とすれば「売れ残り商品」がでるわけです。となれば・・・ということで
 バーゲンセールが始まります。

 こうして「ブラックフライデーセール」が米国で定着し、その流れが現在日
 本にも到達しているというわけですね。

 ちなみに、そんな目出度い(?)セールに「ブラック」の名がついているの
 かというと

 1.1961年のペンシルベニア州フィラデルフィア市において、感謝祭の翌日の
  セール(と、その翌日に予定されていたフットボールの試合)のため、大
  勢の市民や観光客が殺到し、交通渋滞や商品窃盗(いわゆる万引き)が多
  発する恐れがあることから、この日に警察関係者が「ブラック」を付けて
  呼んだとする説。

 2.このバーゲンセールが好評で、売り上げが伸びることから「黒字」を表す
  「in the black」から「ブラック」が付いたとする説。

 などの説があります。もちろん自然発生的にできた呼び名の語源説なので、
 どれが正解とは断定できません。悪しからず。
 いずれの説(あるいは他の説)であっても、現在のような形で「ブラックフ
 ライデー」が使われるようになったのは、1960年代頃からなので、先に挙げ
 た世界恐慌とは無関係の言葉といえるでしょう。
 
◇なんとなく似ている「感謝祭」と「勤労感謝の日」
 ここからは余談ですが、米国も日本も共に北半球にある国ですから、11月の
 下旬ごろは収穫もすっかり終わっていますから、秋の実りに感謝するには適
 した時期といえるでしょう。

 今回紹介した米国の「感謝祭」は正にそうした祭日ですが、日本にもこれに
 対応したような祝日があります。それは「勤労感謝の日」。11/23が祝日の日
 付ですから、時期的にはほぼ感謝祭と同じです。また、その意味を国民の祝
 日に関する法律の条文

  「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」

 とあります。
 祝日の意味をみれば、「感謝祭」そのものですね。
 米国と日本、遠く離れていても、同じ星に生きる同じ人間だということでし
 ょうかね?

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