お月見アンケート・結果
お月見アンケート・結果
 2024年の中秋の名月(この年は9/17でした)にあわせて、お月見とお供え物について

 「お月見アンケート 2024」

というアンケート、こよみのページのメールマガジン 日刊☆こよみのページ の読者の方々に呼びかけて実施しました。投票してくださった103名の方々、ご協力ありがとうございました。
質問は次の4問でした。
  1. 中秋の名月の「お月見」をしますか?(3択)
  2. 中秋の名月のお供え物は?(複数回答可)
  3. お供えのダンゴの数は?(ダンゴを供える方のみ。4択)
  4. お住まいの都道府県は?(回答は任意)
以下に、アンケート結果を示します。
なお、アンケートでは質問の他に短文コメントを書き込む欄を作っていたところ、ほぼ半数の方がコメントを入れてくださいました。もったいないので、各回答に関係する(しそう?)なコメントも併せて掲載させていただきました。
※個人を特定できるような情報については、削除させて頂きました。

【質問1】中秋の名月の「お月見」をしますか? (3択)
選択肢は以下の3つ
  • お月見をする
  • しない
  • 「中秋の名月」を知らない
 ざっと4人に3人は「お月見」を行うという回答でした。忙しい現代でも、結構多くの方がお月見をしているようで何となく嬉しいですね。
 なお、選択肢には「もしかしたら」と思って「中秋の名月を知らない」も入れましたが、さすがに知らないという方はいらっしゃいませんでした。

◇皆様からのコメント:お月見する? しない? ●お月見する派
  • 宮城県在住ですが福島県(会津)出身です。田舎では東向きの座敷の窓際にお供えを飾りましたが、今はリビングの南側の縁に飾ります。月見の風習は残したいものです。
  • 我が家からは近所の家や地形の関係で、星は基本見えないし、月も時間によっては見えないから、人様の写真を見せていただいて楽しんでます。
  • 子供の頃、お月見をした記憶が無く、大人になってからはもっぱら月見て一杯です。
  • 独身男性と父・妹の3人世帯なのでささやかなお月見なのです(^^ ; 猛暑のお月見になりそうなのがちょっと・・
  • お月見はするけど自己流なので正しい作法はわからないです
  • 寺社の観月祭が多いのでそこに参加します。
  • 我が家のお月見は、窓から眺める簡単なものです。
  • 子どものころ,月見の夜に雨が降ると父が「月がおしっこした」と言ってました。なんと夢のない話でしょうね。でも,60年前の子どもの頃のお月見はいい思い出です。だから今でも,必ずしています。
  • 年齢をとって供え物をすることもなくなった。皓々とした月を眺め美酒の盃に映し、ゆったりした気分を味わうだけ。
  • ベランダから ちょいと覗く程度です。
  • 子どもの頃(半世紀以上前)、月見はした記憶があります、母親が米所、新潟県出身なので、この行事には思い入れがあったのかもしれません、私には黒焦げのイナゴの記憶があります。
  • お月見はしますが、酒の肴にする程度です。お酒はお供えするまえに頂いてしまいます。
  • きれいに十五夜のお月見ができました(^^)
●お月見しない派
  • 現在65歳になりますが、子供の頃から月見の習慣がありませんでした。
  • 風情のない人間だと思います(笑)


【質問2】中秋の名月のお供え物は?(複数回答可)
選択肢は以下の6つ。
  • お供えをしない
  • 団子(球形)
  • 団子(球形以外)
  • 菓子(団子以外)
  • 里芋や野菜類
  • 果物、栗等
  • 薄や秋の野花
  • 日本酒、水等
  • その他

 やはり「丸いダンゴ」が主流のようで、それに次ぐのがお供え物はしないという方。忙しい現代ですし、一人暮らしの方などはわざわざお供え物まではしないという方が多いのでしょう。
 実は、アンケート時の選択肢は
  • お供え物をしない、わからない
  • ダンゴ(まん丸のダンゴ)
  • ダンゴ(まん丸以外の形のダンゴ)
  • サトイモ(里芋)や野菜類
  • その他・・・記述式
でした。食いしん坊のため(?)、回答に提示したお供え物をダンゴなど食べ物に限定してしまっていました。戸惑われた方もいらっしゃると思います。
 そのため「その他」を選んだ上で「ススキ」などのように具体的なお供え物を書き込んでくださった方も大勢いらっしゃいました。それで、その他として記述された具体的なお供え物を選択項目に加えて再分類してグラフ化しました。もし、今後同種のアンケートを実施する際には、選択項目については気を付けることにします(反省)。

月見団子の形や数についての参考記事
 月より団子?・・・月見団子の話
◇皆様からのコメント:お供え物はなに?
  • 月は仏様扱いなので、ススキの他に花も必ず手向けます。
  • 地元の和菓子屋さんが、田舎ながらもこどもの日やお月見の時は行列ができるお店で、ずっときなこの串団子でした
  • 自分でお月見する余裕はないですが、子供の頃の記憶では、ススキとお団子です。
  • いつもはすすき飾ってお団子作って月を見ながら食べるだけですが、今年は初めてベランダに三方を出してきちんとお供えする予定です(気持ちが盛り上がるので)
  • 東京出身なのでまんまるのお団子があればそっちも飾ります。
  • お団子は作らずに購入するのでそこに売ってたものになりますのでどうしても関西風のお団子が多くなります。
  • お団子の他にはススキも飾ります。
  • 里芋の形にした白団子の上に粒あんをのせたものを数個お供えします。白団子はお月さまを粒あんはそれにかかる叢雲をイメージしています。
  • 大阪南部です。里芋と団子の煮物を作りそれをお捧げします。家族も同じものを食べます。いわゆる団子だけ,芋だけの供物はしません。
  • 長崎出身なので兵庫とは違うかもしれません。ちなみに尼崎は大阪文化圏なので細長い白団子に餡子掛けタイプの月見団子です。
  • ススキはなかなか手に入らなくなりましたね
  • うちの近所の和菓子屋さんの月見団子は、餡白餅餡の串団子なんです。他のお店は里芋の形のお団子ですが、うちはずっとこれでした。
  • 淡路島なのですが、朝ドラの『カムカムエブリディ』で岡山の主人公の和菓子屋の月見団子が同じで驚きました。
  • 近くのスーパーで月見団子を買って供える予定です。
  • 月見団子はしずく型もまんまるのも売ってますが、うちは芋名月には里芋です。愛知県西部で若干風俗が関西寄りなせいか、衣かつぎではなく、フツーに出汁で煮たものを。
  • 十五夜の日になると地元スーパーではお月見団子が販売されますが、ここ中京地区ではまん丸のものと里芋を象ったと思われる形状のものの両方が販売されています。子供の頃から自宅では月見の習慣が無かったので予定していませんが、花より団子で購入することがあります。選択する形状はその時の気分です。
  • 団子の形は祖母が作るのは小判型を両端でひねった形でした。(どこの地域のものかは不明)。今は東北出身の妻の作る真ん丸のお団子。両方をお供えしています。
  • 連句をしているので月の句はしょっちゅう作りますが、成人してからついぞ月見をしたことがありません。子供のころは母が饅頭の様なものを蒸して供えていてお相伴に預かりました。
  • 芋、栗、そして豆、今年も楽しみです。
  • 残念ながら、お供えはしたことが無いです。
  • 毎年の十五夜を楽しみにしています。片見月にならぬよう、十三夜も忘れずに。県外で幼少期を過ごした義母が、お月見には水も供えたような気がする・・・と言うのですが、地元ではそう言う話を聞いたことがないので、地域性なのか気のせいなのかわからず興味深いものでもあります。地域ならではのお供えについて、このアンケートをきっかけに知ることができたら嬉しいです。
  • 会社帰りお団子を買いにいくと売切てるので、十数年前から季節の上生菓子と美味しい梅酒か日本酒を供える事が多くなりました(笑)
  • 住んでいる国では、なんといっても月餅です。


【質問3】お供えのダンゴの数は? (ダンゴを供える方に。4択)
選択肢は以下の4つ
  • 15個程度
  • 12~13個程度
  • 少数(10個未満)
  • 不明(意識していない)
 「意識していない」という方が大多数でした。現在は、月見団子をご自宅で作るという方はかなり少数で、月見団子は購入してくるものというのが一般的(私も)でしょうから、月見団子の数は意識せず、買ってきたものをそのまま使うということなのでしょう。
 逆に数の違いはあれ、数そのものを意識している方が半数以上いらっしゃると言うことの方が驚きでした。団子の数を意識しているということは、その数に込められた意味も意識しているということでしょう。具体的な数の意味は知らなくても、月見の団子は「○×個にするものだ」という伝統は意識しているのでしょう。なんか嬉しいですね。

◇皆様からのコメント:ダンゴの数は?
  • お団子の数は1パックに入っている、食べきれる数です
  • 団子の数はその年の月の数(旧暦)。今年は12、来年は13。本日の月の出の時刻に合わせて月を拝見しました。雲にもかからず全体の姿を目にし感謝しました。


【質問4】お住まいの都道府県は?(任意回答)
 お月見をする/しない、お供え物の種類や形などに地域的な特性があるかどうかをみようと思ってたずねましたものです。
 100名の方が答えてくださいましたが、100程度でははっきりした傾向を読み取るにはサンプル数が少なすました。
 今後、追加アンケートを実施してサンプル数を増やして、データをアップデートする必要がありそうです。

◇皆様からのコメント:その他いろいろ
  • お月見団子をお供えして、誰かが盗み食いしても「お月様が食べた」ってことにしておとがめなし、という風習?が好きです。
  • 月を眺めるのがすきです。鋭い繊月も美しいし 三日月さんも可愛らしい。満月は特に、光に満たされる感じがします。お供え物をして眺めることはしませんが、お月様に感謝するのであれば、お団子や草花を供えることは大事なのでしょうか。
  • いつも、かわうそさんのXとスーパーの月見団子で、月見よう!ってなります。団子はすぐに食べてしまいます。(東京育ち、都内勤務人間です。季節の行事はかわうそさんのXで感じています)


 今回のアンケートにご協力くださった皆様、誠にありがとうございました。また、アンケート回答の際に皆さんが書き込んでくださったコメントも、現代のお月見の姿を垣間見せてくれるもので、楽しく拝読いたしました。ありがとうございます。

 既に書いたとおり、今回のアンケートでは集められた回答数が100ちょっとと少なかったので、地域による差などを十分考察することが出来ませんでしたので、今後もアンケートを継続して、データのアップデートを測って行くことを考えています。その際にはまた、皆様のご協力をお願いします。

※更新履歴
初出 2024/09/27
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