かわうそ日記 ( 2007年01月 ) | こよみのページ |
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雑煮とぜんざい
(2007.1.4[木])
「お正月」という記事を、暦と天文の雑学に書いている。
なぜ「差替」が行われたかというと、「差替前」のものはぜんざいじゃないですかという指摘を受けたからだ。 雑煮というと、子供の頃の記憶では大根や人参が入った醤油仕立ての汁に切り餅が入っていたようだ。餅に大根や人参がくっついてくるのが嫌だなと思った記憶がある。そうそう、鶏肉も入っていた。 だが子供の頃の雑煮というともう一つ記憶がある。粒あんの中に餅が浮かんだものがそれ。普通に言われるところのぜんざいである。 掲載した時に、たまたまこの「ぜんざい」の写真しか無かったからそれをそのまま使ったのだが、ここ数年これを「雑煮」という人が一人もいないので次第に不安になってきた。 もしかしたら雑煮だというのは私の思いこみかも。 私の家系(?)には甘党が多い。父もそうだったし私もそうだ。もしかすると地域の伝統とかとは無縁で、単に甘党一家が正月に餅を食べるときに「雑煮」と言いながらぜんざいを作っていただけかもしれない。 更にまずいことに、正月よりちょっと前には冬至がある。我が家では冬至には小豆のたっぷり入った冬至南瓜を作っている。小豆はわざわざ用意せずともその残りがある。 なら雑煮の代わりにぜんざいでも作るかということになって、それを幼く純真な私が 「これも雑煮」 と思いこんでしまったのかもしれない。状況的にはかなり怪しい。 こんな不安が頭をもたげて来た頃に、 「あの雑煮の写真はぜんざいでは?」 と言われてしまった。決定的な一撃をうけ、やはりそうだったのかと戦わず白旗を揚げ、早々に普通の雑煮の写真に差し替えたという訳である。ああ恥ずかしい。 だが、雑煮問題はまだ終わりではなかった! この「差替」の話をメールマガジン(日刊☆こよみのページ)で行ったところ思わぬ反響があった。 「島根(or鳥取)の雑煮は小豆を使ったぜんざいのような雑煮です」 と、メールマガジンの複数の読者からのメールが舞い込んできたのだ。 《島根 小豆 雑煮》のキーワードで検索をかけたら、ありました。 私の実家は福島だし、両親とも多分島根・鳥取とは関係ないと思うので、昔我が家で出されたものは「ぜんざい」だったと思いますが、差替前の写真のような雑煮も現実にあるんですね。 一つ勉強になってしまいました。 (各地の雑煮は、http://www.rurubu.com/season/winter/ozoni/ozoni.asp 参照) |
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