サソ
殿堂入りメールマガジン 日刊☆こよみのページ 【日刊☆こよみのページ】
アーカイブ
こよみのぺーじ
こよみのぺーじ
メルマガ登録・解除 ID: 0000210127
日刊☆こよみのページ
   
powered by まぐまぐトップページへ

■過去の号 04/29 ,04/28 ,04/27 ,04/26 ,04/25 ,04/24 ,04/23
 日付で検索
■読み物スクラップブック こぼれ話 / コトノハ


★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2024/04/12 号 (No.6404)  ★☆★☆★
     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ▼▽▼ 今日一日のデータをまとめてチェック!
        一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
□コトノハ・言の葉 ・・・ 【雁書】(がんしょ)
□埋め草の記

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
◇バックナンバー閲覧と、読者登録は ⇒ http://koyomi8.com/cgi/magu/
 日刊☆こよみのページへのご意見・ご感想そして、質問などは、
 ・Email  koyomi8kanri@gmail.com をご利用下さい。

◇「こよみのページ」の公式ツイッター https://twitter.com/k_koyomi
 非公式ツイッター https://twitter.com/k_koyomi37 もよろしく!

◆◇ ご支援お願いします ◇◆
 「こよみのページ」運営のための寄付をお願いしております。
 詳しくはこちらをご覧下さい ⇒ http://koyomi8.com/donation.html

◆〜日刊☆こよみのページへの広告・お知らせ等の掲載を希望なさる方は〜◆
こちらをご覧下さい⇒ http://koyomi8.com/cgi/magu/publicity_sample.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
★      ■■■ 令和  6年  4月 12日 の暦 ■■■       ★
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
西暦 2024年  4月 12日  [月の] 第2週 第2金曜  [年の] 103日目 残り 264日
旧暦   3月(小)  4日 (赤口)
ユリウス通日 2460412.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 清明 (4/4 〜 4/18)
 七十二候  雁北へ帰る (4/9 〜 4/13)

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(4/12)のデータ
 六曜   赤口 [しゃっく] 悪日.万事忌む.但し昼時は障りなし
 日干支  丙午 [ひのえうま]
 十二直  満  [みつ] 大吉.移転,旅行,婚礼,元服,普請など全て吉
 二十八宿 牛  [ぎゅう] 吉祥.鬼宿に次ぐ大吉日.正午以外大吉
 二十七宿 觜  [し] 入学のみ吉.造作を行えば家財を失う
 日家九星 四緑木星 [しろくもくせい]

 ◇主な暦注
  三隣亡 [さんりんぼう] 棟上げ,土起こし等大凶.三輪宝の誤記か?
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  母倉日 [ぼそうにち] 吉日.婚姻には大吉日
  天火日 [てんかにち] 棟上げ,家屋修造等凶
  狼藉日 [ろうじゃくにち] 凶日

◆明日(4/13)のデータ
 六曜   先勝 [せんがち] 朝〜昼は障りなし.昼過ぎ〜夕は悪い
 日干支  丁未 [ひのとのひつじ]
 十二直  平  [たいら] 大吉.祝い事全て吉.特に婚礼は大吉
 二十八宿 女  [じょ] 髪すきなどを除き凶.葬式は大凶
 二十七宿 参  [しん] 蓄財,養子縁組み,造作,遠出吉
 日家九星 五黄土星 [ごおうどせい]

 ◇主な暦注
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  地火日 [じかにち] 基礎工事,柱立て,葬送等凶
  滅門日 [めつもんにち] 凶日
 参照:http://koyomi8.com/sub/rekicyuu.html (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(04/12) の誕生花
 ライラック(リラ) 愛の芽生え・初恋の思い出
 アンズ(杏)   はにかみ
 マツムシソウ(松虫草) 喪失・再起

◆明日(04/13) の誕生花
 ウォールフラワー 愛情の絆
 クマガイソウ(熊谷草) 見かけ倒し
 ボリジ            勇気・憂いを忘れる

 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇世界宇宙飛行の日
  1961(昭和36)年、世界初の有人宇宙衛星船・ソ連のボストーク1号が打ち
  上げに成功しました。搭乗したガガーリン少佐は、宇宙から地球を見た
  時の感想を「地球は青かった」と表現し、流行語になりました。

 ◇東京大学創立記念日
  1877年(明治10年)のこの日、「東京開成学校」と「東京医学校」が一
  緒になり「東京大学」が創立された。

 ◇パンの日
  パン食普及協議会が1983(昭和58)年3月に制定。1842(天保13)年4月12日
  に伊豆韮山代官の江川太郎左衛門が軍用携帯食糧として乾パンを焼いた
  のが日本初のパンと言われています。
  この日を記念して毎月12日をパンの日としています。

 ◇パンの記念日
  パン食普及協議会が1983(昭和58)年3月に制定。1842(天保13)年4月12日、
  伊豆韮山代官の江川太郎左衛門英龍が軍用携帯食糧として乾パンを作り
  ました。これが日本で初めて焼かれたパンと言われています。
  また、毎月12日を「パンの日」としています。

 ◇フランクリン・ルーズベルトの逝去日
  アメリカ合衆国第32代大統領。米国史上唯一、4選を果たした大統領(任
  期1933/3/4〜1945/4/12)。第二次世界大戦途中に脳卒中で死去した。

 参照:http://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)

■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )

 ◆札幌 ( 4/12)
  日出  4時57分( 77度) 日没 18時14分(283度) 昼 時間 13時間17分
  月出  6時40分( 54度) 月没 22時51分(308度) 正午月齢  3.4
 ・札幌 ( 4/13)
  日出  4時56分( 76度) 日没 18時15分(283度) 昼 時間 13時間20分
  月出  7時24分( 50度) 月没 23時58分(310度) 正午月齢  4.4
 
 ◆仙台 ( 4/12)
  日出  5時 4分( 78度) 日没 18時10分(282度) 昼 時間 13時間 6分
  月出  6時59分( 57度) 月没 22時33分(305度) 正午月齢  3.4
 ・仙台 ( 4/13)
  日出  5時 3分( 77度) 日没 18時11分(282度) 昼 時間 13時間 8分
  月出  7時46分( 53度) 月没 23時39分(307度) 正午月齢  4.4
 
 ◆東京 ( 4/12)
  日出  5時12分( 78度) 日没 18時12分(281度) 昼 時間 13時間 0分
  月出  7時12分( 58度) 月没 22時29分(303度) 正午月齢  3.4
 ・東京 ( 4/13)
  日出  5時11分( 78度) 日没 18時13分(282度) 昼 時間 13時間 2分
  月出  8時 1分( 55度) 月没 23時34分(305度) 正午月齢  4.4
 
 ◆大阪 ( 4/12)
  日出  5時30分( 78度) 日没 18時28分(281度) 昼 時間 12時間58分
  月出  7時33分( 59度) 月没 22時43分(303度) 正午月齢  3.4
 ・大阪 ( 4/13)
  日出  5時28分( 78度) 日没 18時29分(281度) 昼 時間 13時間 0分
  月出  8時22分( 55度) 月没 23時47分(305度) 正午月齢  4.4
 
 ◆岡山 ( 4/12)
  日出  5時36分( 78度) 日没 18時34分(281度) 昼 時間 12時間58分
  月出  7時40分( 59度) 月没 22時50分(303度) 正午月齢  3.4
 ・岡山 ( 4/13)
  日出  5時35分( 78度) 日没 18時35分(281度) 昼 時間 13時間 0分
  月出  8時29分( 55度) 月没 23時54分(305度) 正午月齢  4.4
 
 ◆福岡 ( 4/12)
  日出  5時51分( 78度) 日没 18時47分(281度) 昼 時間 12時間56分
  月出  7時57分( 59度) 月没 23時 1分(302度) 正午月齢  3.4
 ・福岡 ( 4/13)
  日出  5時50分( 78度) 日没 18時48分(281度) 昼 時間 12時間58分
  月出  8時47分( 56度) 月没 ・・無し 正午月齢  4.4
 
 ◆那覇 ( 4/12)
  日出  6時 9分( 79度) 日没 18時52分(280度) 昼 時間 12時間43分
  月出  8時28分( 61度) 月没 22時51分(300度) 正午月齢  3.4
 ・那覇 ( 4/13)
  日出  6時 8分( 79度) 日没 18時52分(280度) 昼 時間 12時間45分
  月出  9時20分( 58度) 月没 23時53分(301度) 正午月齢  4.4
 
 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:http://koyomi8.com/sub/sunrise.html  (日出没計算)
    http://koyomi8.com/sub/moonrise.html (月出没計算)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
★       ■■■ 連絡&お知らせコーナー ■■■       ★
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
■コトノハ・言の葉
【雁書】(がんしょ)
 手紙。書簡。→かりのつかい
   《広辞苑・第六版》

 4/9〜4/13の七十二候は清明の次候「雁水へ帰る」で雁の渡りの時期ですの
 で、本日のコトノハでは雁の渡りに関連する言葉として「雁書」を採り上げ
 てみました。

 ※4/9〜4/13は2024年で計算した結果です。

 「雁書」は紀元前2〜1世紀にかけて生きた前漢王朝の官僚、蘇武の故事から
 生まれた言葉ですが、御覧のとおり辞書の語釈は期待したものより大分シン
 プル。少々寂しすぎる短い説明でした。流石にこの短い語釈を元に話を膨ら
 ませるのは辛いなと感じましたので、同じ故事から生まれた「雁」を用いた
 「雁の使」という言葉も引いて、援用してみます。

 【雁の使】(かりの つかい)
  [漢書蘇武伝](前漢の蘇武が匈奴に使者として行き久しく囚われた時、
  蘇武を帰国させるために、「蘇武からの手紙が天子の射止めた雁の脚に結
  ばれていた」と使者に言わせて交渉したという故事から)消息をもたらす
  使いの雁。転じて、おとずれ。たより。手紙。消息。雁書(がんしょ)。
  万葉集8「九月(ながつき)のその初雁の使にも思ふ心は聞え来ぬかも」
   《広辞苑・第六版》

 こちらの方は程よい長さで、蘇武のことにも雁書にもふれてくれている有り
 難い語釈。助かります。ではこの「雁の使」の語釈も踏まえて雁書にまつわ
 る故事を語ることにいたします。

 蘇武は前漢の武帝の時代、北方の大敵、匈奴(きょうど)への外交交渉の使
 者として送られた人物です。
 蘇武はそこで匈奴(と匈奴に投降した漢の武将)のゴタゴタに巻き込まれ、

  匈奴に投降するか、死ぬか

 の二者択一を迫られることになりました。このとき蘇武は投降を拒んで死を
 選びました。こうして蘇武は死刑となる日を待つ身となりました。ただ匈奴
 側にしても外交使節として派遣された蘇武を処刑しては、その点を漢に責め
 られてしまうので、直接死刑とはせず

  「蘇武は自然に死んだ」

 という体をとることとし、蘇武を穴蔵のような牢獄に閉じ込め、食べ物も水
 も与えられませんでした。蘇武は漢の使節を表す飾り物を口に入れて餓えを
 しのぎ、牢の前に降り積もった雪をかじって乾きをいやしながらなんとか命
 をつなぎます。こうしてなんとか生きながらえていると、いつまでも死なな
 い蘇武をみて、警備の匈奴兵らは

  この人は人間ではなく、神かもしれない?

 と思うようになり、密かに供え物をするようになりました。また既に投降し
 た漢人たちも密かに援助を行うようになったことで、蘇武はどうにか生きな
 がらえることが出来ました。

 当初のもくろみと違って蘇武がいつまでも死なず、またこんな苦しい境遇に
 なっても投降するとは言わないので、困ってしまったのは匈奴でした。自然
 に死んだことにしたい蘇武を幽閉していることを後から来た漢からの使節な
 どに見られては拙いので蘇武を漢から遠い現在のバイカル湖の畔の地に移し
 て、羊を何頭か与えて

  この羊が子を産んだら、漢に返してやる

 と言い渡しました。
 もちろん匈奴は蘇武を漢に返すつもりなどありませんでしたから、このとき
 に蘇武に与えられた羊は全て牡でした。

 羊が全部牡ばかりですから、もちろん羊が子を生むことはありませんでした
 が、とりあえずすぐに殺されることだけはなくなった蘇武は、バイカル湖畔
 の荒れ果てた地で草の実を採り、野ネズミを捕まえるなどして19年の間、生
 き続けました。

 この19年の間に漢は武帝の時代から次の昭帝の時代となっており、匈奴との
 間にも和睦が成立していました。そんな頃、とうに死んだと思われていた蘇
 武が今も匈奴の地で囚われ、生き続けているという情報を漢に届ける者があ
 りました。

 漢は速やかに蘇武を生還させるように求める使者を匈奴に送りましたが匈奴
 は「蘇武は死んでいる」の一点張り。そこで使者は一計を案じ

  「実は先頃、陛下が狩をなさり、その時射止めた雁の足に『蘇武は沼の
   中にいる』と書かれた絹の切れ端が結びつけられていたのですよ」

 と詰め寄ったのです。この計略が上手くいって「バレている」と悟った匈奴
 は蘇武をバイカル湖のほとりから連れ戻し漢に返しました。

 19年ぶりに漢に帰還した蘇武の髪や髭は既に真っ白で、長い間の苦労の間に
 風貌も変わってしまっていましたが、その手には君命を帯びた日に渡された
 外交使節の証である「節(せつ)」が握られていました。

 「雁書」や「雁の使」は、この蘇武の故事から生まれた言葉で遠く離れた人
 の音信を伝える物を表すものとなりました。

 冬が終わり春が訪れると、寒さを避けて南の地に渡っていた雁が、北の住処
 へ帰って行くようになります。南から北へと渡ってゆく雁たちは、春の訪れ
 を知らせる季節の使いでもあります。北へ渡る雁の中に

  「春はここまでやってきました」

 と書かれた絹の切れ端が結びつけられたものがいたりしませんかね?

■埋め草の記 (「編集後記」のようなもの)
 本日はコトノハで「雁書」を採り上げました。
 なかなかいい話だと思うのですが、よく考えてみると雁の足に結びつけられ
 ていたメッセージというのは、匈奴の嘘を突き崩そうとした漢人の作り話の
 中にしか登場しないもの。つまり本当のところ「雁書」は無かったというこ
 とになりますね。

 ううむ、物事はそんなに巧くは出来ていないってことなんだな・・・。
 折角いい話で終わったコトノハなのに、埋め草の記で水を差してしまうアホ
 なかわうそでした。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
■■   【日刊☆こよみのページ】(まぐまぐID: 0000210127)    ■■
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
☆ご意見・ご感想・質問送付先E-mail: koyomi8kanri@gmail.com
 バックナンバー参照、メルマガ登録・解除 http://koyomi8.com/cgi/magu/

★「日刊☆こよみのページ」に広告等の掲載条件については、
   http://koyomi8.com/cgi/magu/publicity_sample.htm をご覧下さい。★

☆発行者について
 かわうそ@暦   (http://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。
 プロフィール ⇒   http://koyomi8.com/msuzuki.html
★Web こよみのページもよろしく!
 http://koyomi8.com/  (携帯版・今日の暦は http://koyomi8.com/i/ )
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-