季節の話と、暦の小さな発見

週刊☆こよみのページ

2026年10月11日(日)発行
対象:10月4日(日)〜10月10日(土)の日刊版

萩の花

朝の草に結ぶ露にも、秋の深まりを感じるころ。一週間の日刊☆こよみのページから、季節の話と身近な雑学をお届けします。今週の主役は「寒露」。露の小さな輝きから、昔の人が思い描いた季節のめぐりをのぞいてみましょう。

「週刊☆こよみのページ」は、「日刊☆こよみのページ」に掲載した一週間分の読み物から、季節や暦にまつわる話題を選んで紹介する無料メールマガジンです。

今週の読み物

10月8日号・暦のこぼれ話

「寒露」の日に季節のめぐりの話

二十四節気・寒露

10月8日から、二十四節気は「寒露(かんろ)」となりました。朝夕、草の上に冷たい露が結ぶころです。夏なら涼しさがうれしい露も、この季節に触れると、思わず身震いしてしまいます。同じ露でも、季節が変われば感じ方もずいぶん違いますね。

中国の古代哲学、五行説では、秋は金属の性質を持つ「金気」の季節とされました。金属の堅さと、栗やどんぐり、稲や大豆などの実りを結び付けて考えたのです。また、冷たい金属の表面に露が付く様子から、金属は水を生むとも考えました。これを「金生水(きんしょうすい)」といいます。

五行説では、木・火・土・金・水が次々と生み出し合い、循環すると考えます。秋が金気なら、その次に来る冬は水気。草の上に露を結ぶことを繰り返すうち、秋が冬へ移ってゆく。古代の人々は、そんなふうに身近な風景と季節のめぐりを重ねていたのでしょう。

寒露は、暦の上の秋の始まりである立秋から、およそ60日目。ひとつの季節を約90日とすれば、秋もそろそろ終盤です。菊の花が咲き、木々は紅葉の準備を進め、足もとでは露が光ります。単純な考え方ですけれど、露の向こうに冬を見ていた昔の人の感覚には、妙に納得できるものがありますね。朝の草の葉に、季節の歩みを探してみたくなります。

日刊版の記事を週刊版向けに短く編集しています。

全文を読む →

今週のその他の読み物

10月4日号・暦のこぼれ話

「フランス革命暦」の話

一か月は30日、一週間は10日。革命後のフランスが試みた、暦の大改革です。
合理的な仕組みと暮らしの習慣。その間で、この暦はどんな運命をたどったのでしょう。

全文を読む →

10月5日号・暦のこぼれ話

暖房、使い始めました!

暖房を使い始めるなら「亥の日」に。その言い伝えには、五行説の水と火の関係がありました。
本来は旧暦十月の話ですが、寒がりの筆者が新暦でひと足早く暖房を始めたお話も。

全文を読む →

10月6日号・暦のこぼれ話

「八専」とその「間日」の話

干支と五行を組み合わせて考える、12日間の「八専」。そのうち四日を「間日」と呼ぶ理由をたどります。
昔の暦の考え方を知りながら、吉凶に振り回されすぎない付き合い方にも触れます。

全文を読む →

10月9日号・コトノハ

【雁の使】(かりの つかい)

雁が渡ってくる季節。「雁の使」は、手紙や便りを意味する言葉です。
捕らわれた蘇武を救うための機転が、なぜ雁と手紙を結び付けたのでしょう。

全文を読む →

10月10日号・暦のこぼれ話

東京オリンピック開会の日

1964年の東京オリンピックは、なぜ夏ではなく10月に開かれたのでしょう。
「晴れの特異日だから」というおなじみの話を見直し、開催時期の背景を振り返ります。

全文を読む →

筆者の日々から ― 埋め草の記

10月5日号 家の近くでイノシシ二頭に遭遇。離れた場所から眺めながら、穏やかに共存できればと思います。
埋め草の記を読む →

10月6日号 読者へのお返事に、つい時間がかかってしまう。筆の遅さを気にしつつ、言葉を選ぶ日々です。
埋め草の記を読む →

10月8日号 雨の降らなかった夜にも、早朝の草には水滴が。寒露らしい景色から、寒がりの筆者は冬を先取り。
埋め草の記を読む →

10月9日号 明け方の月のそばの明るい星を、金星と思い込んでいました。夕空の金星を見て、木星だったと気付きます。
埋め草の記を読む →

10月10日号 週刊版の発行承認に気付いて、初号の準備に大わらわ。HTMLメール作りへの思いもつづっています。
埋め草の記を読む →

ご意見・ご感想をおよせください《入力フォームが開きます》

暦の楽しみを、毎日に。

もっと読みたい方には「日刊☆こよみのページ」を。暦の情報と読み物を、毎日、文章中心のテキストメールでお届けしています。

日刊版のご案内・無料登録

週刊☆こよみのページ (このメルマガの 登録・解除はこちらをクリック!)
発行:かわうそ@暦  ~ Web こよみのページ ~ にもお立ち寄りください。